2026-05-28
『生きてゆけないかも』
「あなたがいないと私、生きてゆけない」
そんな台詞をふと、思い出してしまった。
どこで聴いたのか、もしくは見たのかすら
思い出すことのできないそんな台詞をふと。
ベッドに寝転がっていた僕はスマホを手に持ち
調べてみて、出処を確認したかっただけなのに。
「そう言っていただけて、すごく嬉しいです!」
「あなたにとって、いつでも頼りになる存在~」
AIによる概要がそう表示していて、僕は消した。
「あなたがいないと私、生きてゆけない」
口に出して呟いてみたとて美しい台詞を
一体どこで僕は知ったのか妙に気になる。
数年前、熱狂的といえるほどではないけど
僕のことを応援してくれている女性がいた。
久しく話していなかったから忘れていただけで
話していた頃の履歴を遡って色々と見ていくと。
「あなたに出会えて良かったです、ほんとに」
少し似た言葉があって、スクロールを止めた。
当時の僕は「よかったです、僕も凄く嬉しいです」と
当たり障りない返信だけをしていて、今と変わらない。
もっと遡っていくとその女性が僕に対して
とあるリンクを送信していたのを見つけた。
開いてみるとどうやら限定公開がされている
Youtubeの動画で女性が弾き語りをしていた。
途中「あなたがいないと私、生きてゆけない」
ついさっき思い出した台詞を音に乗せている。
その動画の概要欄を見ると「#オリジナル曲」と
記されていて、この女性の曲なのだと理解できた。
当時の僕は「凄いですね、好きですこの曲」と
女性に対して返信していて、女性もこれに対し
「あなたのために作りました」と返信していた。
もう覚えていなかったのに歌詞の一節をふと
深夜に思い出すなんて思ってもなかった僕は
その女性とまた、話をしてみたくなったから。
アカウントを覗いてみた。
もう音楽をしていなさそうで
旅の写真が投稿を埋めていて
直近には子供の写真があった。
自分から話しかけるのもなんだか違う気がして
その写真にいいねを押してスマホの電源を切る。
まだ、頭の中では女性の歌声が響いていて
あの歌詞が何度も何度も繰り返されていて
あの頃を思い出しそうな感じがするけれど。
気付くと僕は眠っていた。
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『生きてゆけないかも』
「あなたがいないと私、生きてゆけない」
そんな台詞をふと、思い出してしまった。
どこで聴いたのか、もしくは見たのかすら
思い出すことのできないそんな台詞をふと。
ベッドに寝転がっていた僕はスマホを手に持ち
調べてみて、出処を確認したかっただけなのに。
「そう言っていただけて、すごく嬉しいです!」
「あなたにとって、いつでも頼りになる存在~」
AIによる概要がそう表示していて、僕は消した。
「あなたがいないと私、生きてゆけない」
口に出して呟いてみたとて美しい台詞を
一体どこで僕は知ったのか妙に気になる。
数年前、熱狂的といえるほどではないけど
僕のことを応援してくれている女性がいた。
久しく話していなかったから忘れていただけで
話していた頃の履歴を遡って色々と見ていくと。
「あなたに出会えて良かったです、ほんとに」
少し似た言葉があって、スクロールを止めた。
当時の僕は「よかったです、僕も凄く嬉しいです」と
当たり障りない返信だけをしていて、今と変わらない。
もっと遡っていくとその女性が僕に対して
とあるリンクを送信していたのを見つけた。
開いてみるとどうやら限定公開がされている
Youtubeの動画で女性が弾き語りをしていた。
途中「あなたがいないと私、生きてゆけない」
ついさっき思い出した台詞を音に乗せている。
その動画の概要欄を見ると「#オリジナル曲」と
記されていて、この女性の曲なのだと理解できた。
当時の僕は「凄いですね、好きですこの曲」と
女性に対して返信していて、女性もこれに対し
「あなたのために作りました」と返信していた。
もう覚えていなかったのに歌詞の一節をふと
深夜に思い出すなんて思ってもなかった僕は
その女性とまた、話をしてみたくなったから。
アカウントを覗いてみた。
もう音楽をしていなさそうで
旅の写真が投稿を埋めていて
直近には子供の写真があった。
自分から話しかけるのもなんだか違う気がして
その写真にいいねを押してスマホの電源を切る。
まだ、頭の中では女性の歌声が響いていて
あの歌詞が何度も何度も繰り返されていて
あの頃を思い出しそうな感じがするけれど。
気付くと僕は眠っていた。
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