「尊いな……モノローグで長々と語るのも、三次元だと時間の無駄だよ。早く次のミッションに行きなよ。尺が足りなくなるから」
「また、それかよ」
「陽向……いいか」
「……っつ! やるな……ら、はや……くしろよ」
「……ごくっ、分かった」
「んっ……」
佐伯の発言を聞き、陽向は呆れていた。しかし涼太は陽向のことしか、眼中になかった。
陽向の頬を触り、優しく抱きしめる。陽向は涼太の胸に両手を置き、顔を上げた。
お互いの瞳を見つめ、呼吸が荒くなった。陽向は涼太の顔が近づいてきたため、ギュッと目を瞑った。
涼太は深呼吸をし、生唾を飲み込んだ。軽く触れるだけのキスをすると、陽向は静かに目を開けた。
お互いに目線を逸らし、顔を真っ赤に染めた。涼太はポーカーフェイスだが、内心唇の柔らかさに悶絶している。
若干ささくれているのを、生で感じて興奮している。だけど怖がらせたくないため、必死で我慢している。
――涼太の奴、あんなに密着してんのに顔色一つ変えねーのかよ。……けっ、どうせ元カノともこうやって慣れた手つきで遊んでたんだろ……くそっ。
ありもしない過去で、陽向は一人傷ついていた。涼太は陽向を抱きしめ、まるでお風呂上がりみたいに真っ赤に染まっていた。
「お前はいいよな、慣れてて!」
「は? 何言ってんだ」
「陽向君、涼太にリードしてよって顔してるけど。……三次元の恋愛において【経験値の偽装】ほど、後で高くつく代償はないよ?」
「あ? 意味わかんねーよ」
陽向は急に悲しくなって、涼太から距離を取る。両肩に手を置き、顔を真っ赤にしている。
肝心の涼太は、首を傾げている。なんで自分が怒られているのか、全くもって理解していない。
暴れる陽向を抱きしめているが、このままだとベッドから落ちてしまうからだ。
離れたくないし、離したくない気持ちもあったが。その気持ちには、全くもって勘付いていない。
その様子に気がつき、佐伯はニヤニヤしている。当たり前のようにいることに関しては、気にしない事にした。
二人にとっては、最早置き物みたいな感覚にさえなっている。しかし陽向は佐伯の発言に、頭に? を浮かばせていた。
壁には、【形だけじゃダメ。魂が震えるようなやつを!】や【ハイ、今の視線の絡み、30点!もっと熱っぽく!】などの血文字が書かれている。
二人はお互いのことしか目に入っていないため、分かっていない。佐伯はニヤニヤしつつ、足を組んでいた。
「……お前、なんでそんなに焦ってんの。俺だって、こういうのは初めてなんだから、多少の不手際は多めに見てよ」
「はぁ! ? お前、元カノいたじゃねーか! あの、中学の時の……!」
「あぁ、あの二日で別れたやつ? 三日目にはもう顔も思い出せなかったし、手も繋いでない。……だから、お前が俺の【初めて】になるわけだけど。文句ある?」
「はあああああああ!?!? 初めてぇ!?」
涼太は陽向の肩に腕を回し、真面目な顔をしている。隠していたわけではないが、真実を告げる。
陽向の目が点になり、顔が真っ赤に染まった。完全に慌てふためき、涼太の顔をガン見した。
涼太は陽向の頬を触りながら、いたずらっ子のような笑みを浮かべる。初めてだと告げると、陽向は目を大きく見開いた。
顔が耳の付け根まで染まり、全身が沸騰するような感覚に陥った。
――初めて!? あのモテ男の涼太が!? じゃあ、アイツの唇に触れるのも、あんなことやこんなことするのも、全部俺が……!?
「……そ、そうかよ! ま、まあ、お前がそんなに言うなら、俺が教えてやらなくもないけどなっ!」
「……何、その急に上機嫌な顔。教えるって、誰に教わったんだ。俺が知っているやつなのか? もしそうなら、今直ぐに消し炭に」
「……何言ってんだよ。とにかく、早くしろよ〜」
「お前、たまに本当に意味不明なところでテンション上がるよな」
「……【実は経験なし】っていう属性《タグ》の追加、おめでとう。三次元の恋愛において最も需要の高い、それでいて最も整合性の取れないご都合主義だけど。今の君たちにはお似合いだよ」
陽向は急に上機嫌になって、涼太の腕に抱きついた。キラキラの眩しい笑顔を、涼太に向けた。
涼太はその笑顔を見て、険しい顔つきになった。笑顔で捲し立てるものだから、陽向は完全に怯えていた。
顔を青白くし、小さく小刻みに震えている。涼太は怒りのあまり、陽向と至近距離にいた。
そのためか、陽向は急激に顔を真っ赤に染めた。テンション高くして、上機嫌になった。
その様子を見て、涼太も冷静になった。少し距離を取り、呆れたように呟く。
二人のやりとりを横で見ていた佐伯が、ボソッと呟いた。最早二人は、佐伯のことは気にしない事にした。
「陽向……始めるぞ」
「……っつ! やるなら、早くし……んっ」
「ひな……たっ」
「んっ……あっ」
涼太は陽向を抱きしめ、腰を支える。頬を触り、熱い視線を向ける。
陽向は顔を真っ赤にし、目を逸らしたい。しかし涼太の眼差しが見た事ないぐらいに、熱が篭っていた。
そのため静かに目を閉じて、悪態をつこうとした。その瞬間、熱くて情熱的なキスをされた。
舌を絡ませて、陽向は全身の力が抜けた。涼太は陽向を見つめ、優しく抱きしめた。
静かにベッドに押し倒し、唇を貪るように侵食した。陽向はあまりの熱さに、何も考えられずにいた。
涼太に身を預け、されるがままになっている。涼太は時間を忘れ、五分以上貪っていた。
「はっ……りょた……んっ……もうっ」
「……あぁ、やっぱり。ここを触ると、お前は一番いい声で鳴く。ミッションなんかどうでもいい。今すぐこの異界の連中を全員追い出して、お前を俺だけのものにしたい」
陽向は涼太の肩を弱々しく、押し退けた。嫌だからではなく、これ以上は身が持たないからだ。
涼太は理性をかろうじて残し、陽向の左耳に熱く問いかける。陽向は体をびくんと揺らし、涼太に抱きついた。
両手を胸元に置き、涙を浮かべている。涼太は微笑みながら、その涙を優しく舐めた。
涼太は陽向の左耳のホクロを慈しむように、優しく触った。陽向は、自分でも驚くような甘美な声を上げた。
――これ以上は……ダメだ。おかしくなる。
それでも本気で振りほどくことはできず、お互いに本能に逆らわない。お互いに唇を貪り、長年の片想いを叶えたような夜だった。
その光景を佐伯だけではなく、無数の生徒たちが見つめている。しかし二人には、お互いの存在しか目に入っていない。
「また、それかよ」
「陽向……いいか」
「……っつ! やるな……ら、はや……くしろよ」
「……ごくっ、分かった」
「んっ……」
佐伯の発言を聞き、陽向は呆れていた。しかし涼太は陽向のことしか、眼中になかった。
陽向の頬を触り、優しく抱きしめる。陽向は涼太の胸に両手を置き、顔を上げた。
お互いの瞳を見つめ、呼吸が荒くなった。陽向は涼太の顔が近づいてきたため、ギュッと目を瞑った。
涼太は深呼吸をし、生唾を飲み込んだ。軽く触れるだけのキスをすると、陽向は静かに目を開けた。
お互いに目線を逸らし、顔を真っ赤に染めた。涼太はポーカーフェイスだが、内心唇の柔らかさに悶絶している。
若干ささくれているのを、生で感じて興奮している。だけど怖がらせたくないため、必死で我慢している。
――涼太の奴、あんなに密着してんのに顔色一つ変えねーのかよ。……けっ、どうせ元カノともこうやって慣れた手つきで遊んでたんだろ……くそっ。
ありもしない過去で、陽向は一人傷ついていた。涼太は陽向を抱きしめ、まるでお風呂上がりみたいに真っ赤に染まっていた。
「お前はいいよな、慣れてて!」
「は? 何言ってんだ」
「陽向君、涼太にリードしてよって顔してるけど。……三次元の恋愛において【経験値の偽装】ほど、後で高くつく代償はないよ?」
「あ? 意味わかんねーよ」
陽向は急に悲しくなって、涼太から距離を取る。両肩に手を置き、顔を真っ赤にしている。
肝心の涼太は、首を傾げている。なんで自分が怒られているのか、全くもって理解していない。
暴れる陽向を抱きしめているが、このままだとベッドから落ちてしまうからだ。
離れたくないし、離したくない気持ちもあったが。その気持ちには、全くもって勘付いていない。
その様子に気がつき、佐伯はニヤニヤしている。当たり前のようにいることに関しては、気にしない事にした。
二人にとっては、最早置き物みたいな感覚にさえなっている。しかし陽向は佐伯の発言に、頭に? を浮かばせていた。
壁には、【形だけじゃダメ。魂が震えるようなやつを!】や【ハイ、今の視線の絡み、30点!もっと熱っぽく!】などの血文字が書かれている。
二人はお互いのことしか目に入っていないため、分かっていない。佐伯はニヤニヤしつつ、足を組んでいた。
「……お前、なんでそんなに焦ってんの。俺だって、こういうのは初めてなんだから、多少の不手際は多めに見てよ」
「はぁ! ? お前、元カノいたじゃねーか! あの、中学の時の……!」
「あぁ、あの二日で別れたやつ? 三日目にはもう顔も思い出せなかったし、手も繋いでない。……だから、お前が俺の【初めて】になるわけだけど。文句ある?」
「はあああああああ!?!? 初めてぇ!?」
涼太は陽向の肩に腕を回し、真面目な顔をしている。隠していたわけではないが、真実を告げる。
陽向の目が点になり、顔が真っ赤に染まった。完全に慌てふためき、涼太の顔をガン見した。
涼太は陽向の頬を触りながら、いたずらっ子のような笑みを浮かべる。初めてだと告げると、陽向は目を大きく見開いた。
顔が耳の付け根まで染まり、全身が沸騰するような感覚に陥った。
――初めて!? あのモテ男の涼太が!? じゃあ、アイツの唇に触れるのも、あんなことやこんなことするのも、全部俺が……!?
「……そ、そうかよ! ま、まあ、お前がそんなに言うなら、俺が教えてやらなくもないけどなっ!」
「……何、その急に上機嫌な顔。教えるって、誰に教わったんだ。俺が知っているやつなのか? もしそうなら、今直ぐに消し炭に」
「……何言ってんだよ。とにかく、早くしろよ〜」
「お前、たまに本当に意味不明なところでテンション上がるよな」
「……【実は経験なし】っていう属性《タグ》の追加、おめでとう。三次元の恋愛において最も需要の高い、それでいて最も整合性の取れないご都合主義だけど。今の君たちにはお似合いだよ」
陽向は急に上機嫌になって、涼太の腕に抱きついた。キラキラの眩しい笑顔を、涼太に向けた。
涼太はその笑顔を見て、険しい顔つきになった。笑顔で捲し立てるものだから、陽向は完全に怯えていた。
顔を青白くし、小さく小刻みに震えている。涼太は怒りのあまり、陽向と至近距離にいた。
そのためか、陽向は急激に顔を真っ赤に染めた。テンション高くして、上機嫌になった。
その様子を見て、涼太も冷静になった。少し距離を取り、呆れたように呟く。
二人のやりとりを横で見ていた佐伯が、ボソッと呟いた。最早二人は、佐伯のことは気にしない事にした。
「陽向……始めるぞ」
「……っつ! やるなら、早くし……んっ」
「ひな……たっ」
「んっ……あっ」
涼太は陽向を抱きしめ、腰を支える。頬を触り、熱い視線を向ける。
陽向は顔を真っ赤にし、目を逸らしたい。しかし涼太の眼差しが見た事ないぐらいに、熱が篭っていた。
そのため静かに目を閉じて、悪態をつこうとした。その瞬間、熱くて情熱的なキスをされた。
舌を絡ませて、陽向は全身の力が抜けた。涼太は陽向を見つめ、優しく抱きしめた。
静かにベッドに押し倒し、唇を貪るように侵食した。陽向はあまりの熱さに、何も考えられずにいた。
涼太に身を預け、されるがままになっている。涼太は時間を忘れ、五分以上貪っていた。
「はっ……りょた……んっ……もうっ」
「……あぁ、やっぱり。ここを触ると、お前は一番いい声で鳴く。ミッションなんかどうでもいい。今すぐこの異界の連中を全員追い出して、お前を俺だけのものにしたい」
陽向は涼太の肩を弱々しく、押し退けた。嫌だからではなく、これ以上は身が持たないからだ。
涼太は理性をかろうじて残し、陽向の左耳に熱く問いかける。陽向は体をびくんと揺らし、涼太に抱きついた。
両手を胸元に置き、涙を浮かべている。涼太は微笑みながら、その涙を優しく舐めた。
涼太は陽向の左耳のホクロを慈しむように、優しく触った。陽向は、自分でも驚くような甘美な声を上げた。
――これ以上は……ダメだ。おかしくなる。
それでも本気で振りほどくことはできず、お互いに本能に逆らわない。お互いに唇を貪り、長年の片想いを叶えたような夜だった。
その光景を佐伯だけではなく、無数の生徒たちが見つめている。しかし二人には、お互いの存在しか目に入っていない。

