短歌じゃないけど2?



 いつも暗くしてある建物に
 そこにいるの
 機械のあかりもない 水槽のなかにうかぶ
 ねがあかみをおびた髪 つながるしろく
 小さい口のなかにある 先端をみせる顔が足も
 つかずにある
 海もしらない、山もしらない 人魚
 海もしらない 山もしらない 人魚
 建物のくらきからきこえてくる
 幼いこえ、何もしらずに歌だけうたう声
 うたをきき、 じきに表面へと腹をみせる人魚
 ほねのわかる肌のひきしまりがのび ゆるみひろがる