匠海はそう前置きすると、二人に今までにあったことを全て打ち明けた。
話し終える頃には、廊下は茜色の日差しから濃紺色の闇へ移り変わりつつある。今日の部活は自主トレを選んで正解だった、と匠海は内心小さく息を吐いた。
一瞬の間のあと、優作が下唇がぽってりとした唇を開いた。
「僕は匠海本人じゃないから完全に気持ちが分かるわけではないけど……多分それは恋じゃないかな」
「は? 恋って、凛は男だろう」
匠海は思い切り眉間にしわを寄せて優作を見据えた。そんな彼の視線に躊躇することなく、優作は「うん」と頷いて言葉を続ける。
「相手が同性でも匠海が抱く感情はたしかに存在しているからね。それに人が人に対する想いには、正解なんてないんだよ」
優作の言葉に匠海は目を大きく見開いた。優作が目を細めて嬉しそうに微笑んでいる。
「もしかして、優作と勇もそうだったのか?」
勇に視線を移すと、彼は真面目な表情で真っ直ぐに匠海を見ていた。
「まぁ最初は簡単なことばかりじゃなかったけどな。だが、お前が後悔しない選択をしろ」
「……ああ。だが凛にはどう言えば良いんだ。俺があいつを好きなんて知ったら、あいつとはもう……」
だんだんと尻すぼみになっていく匠海の声に、勇は「はっ」と鼻で息を吐いた。
「俺から見れば少なくとも、お前より凛の方が性格がいいからな。真剣な奴の気持ちを拒否するような奴じゃないだろう」
「きっと凛なら受け入れてくれるよ」
「お前ら……今日はありがとうな」
二人の前向きで温かい言葉に、匠海は胸が熱くなり鼻の奥がツンと痛むのを感じた。
話し終える頃には、廊下は茜色の日差しから濃紺色の闇へ移り変わりつつある。今日の部活は自主トレを選んで正解だった、と匠海は内心小さく息を吐いた。
一瞬の間のあと、優作が下唇がぽってりとした唇を開いた。
「僕は匠海本人じゃないから完全に気持ちが分かるわけではないけど……多分それは恋じゃないかな」
「は? 恋って、凛は男だろう」
匠海は思い切り眉間にしわを寄せて優作を見据えた。そんな彼の視線に躊躇することなく、優作は「うん」と頷いて言葉を続ける。
「相手が同性でも匠海が抱く感情はたしかに存在しているからね。それに人が人に対する想いには、正解なんてないんだよ」
優作の言葉に匠海は目を大きく見開いた。優作が目を細めて嬉しそうに微笑んでいる。
「もしかして、優作と勇もそうだったのか?」
勇に視線を移すと、彼は真面目な表情で真っ直ぐに匠海を見ていた。
「まぁ最初は簡単なことばかりじゃなかったけどな。だが、お前が後悔しない選択をしろ」
「……ああ。だが凛にはどう言えば良いんだ。俺があいつを好きなんて知ったら、あいつとはもう……」
だんだんと尻すぼみになっていく匠海の声に、勇は「はっ」と鼻で息を吐いた。
「俺から見れば少なくとも、お前より凛の方が性格がいいからな。真剣な奴の気持ちを拒否するような奴じゃないだろう」
「きっと凛なら受け入れてくれるよ」
「お前ら……今日はありがとうな」
二人の前向きで温かい言葉に、匠海は胸が熱くなり鼻の奥がツンと痛むのを感じた。


