「遼、僕。遼のことが好きみたいなんだ。だから、遼も同じ気持だったら嬉しいんだけど」
遼人の体温を感じながら耳元で囁くと、彼の耳朶がみるみるうちに赤く染まる。と同時に胸を押されて突き放されてしまった。
「同じ気持ちって、お前のソレは俺とは違う」
「どう違うの?」
旭は首を傾げて遼人に問うと、彼は口を戦慄かせて困惑しているようだった。
「お前のはっ。俺が星杏の兄貴だからっ、家族みたいなもんなんだろっ。俺のはっ」
「遼のは?」
遼人の声で遼人の気持ちが知りたい。
「言わせんなよ……。お前と星杏は付き合ってんのに……。こんなこと言っていい訳ないだろっ」
こめかみを掌の付け根で抑えて苦しそうに呟く。旭はそんな遼人に近寄り、彼の両手首を掴んでビルの壁に追いやると遼人の震える唇に自身の唇を重ねた。
遼人の柔らかい唇の感触を確かめるように角度を変えて何度も触れ合う。次第に遼人の手の力が緩められ、その手が旭の胸元に触れ、シャツをぎゅっと握った。
「お前、また……」
「今度は違うよ。遼のこと好きだからキスした。これでも家族みたいなもんだからって言いきれる?」
「でもお前は星杏と……」
「確かに縁日の日、星杏ちゃんに告白されたし花火大会も一緒に行った。でも、僕は星杏ちゃんに恋愛感情を持ったことないのは本当だし、遼が思ってる関係じゃない。それにあの日は怒ってた遼のことの方が気になって花火大会途中で抜けてきた。遼が怒ってるのを見ると悲しいし、笑ってる遼を見ると安心する。離れてると寂しいからもっと一緒にいたいし、遼にもっと触れたいと思う。だから遼の気持ちも聞かせて?遼は僕のことどう思ってるの?単なる幼馴染?それともそれ以下?」
幼馴染だからとか、同性同士だからとか旭の中ではもうどうでも良くなっていた。
今、目の前の遼のことが欲しい。その潤んだ目で僕を見る瞳を独り占めしたい。
「俺だって……。俺の方がずっと前から旭のことが好きだった。お前どんくさいから一ミリも俺の気持なんか気づいてくれないし、お前の隣はずっと俺が良いって思ってたし、高校に上がってクラスが離れて星杏がお前と一緒になって。実の妹なのに旭を取られたみたいですげぇ腹立つ自分に嫌になったりして……。そんな俺の気持ち旭はわかんねぇだろっ」
鼻を啜り、涙ながらに訴えてくる遼人を抱き締めると旭は彼の後頭部を宥めるように優しく撫でた。
「遅せぇんだよ……。俺が向こうで離れて行っても知らねぇぞの馬鹿」
「ごめん……。僕、ほんと疎いから。だけどもう遼を寂しくなんかさせないから」
髪を梳き撫でるにつれて遼人が自分の腕の中で安心しているのが
伝わってくる。それが嬉しくて旭は彼の頭部に優しくキスをすると「遼、好きっ」と呟いた。
遼人の体温を感じながら耳元で囁くと、彼の耳朶がみるみるうちに赤く染まる。と同時に胸を押されて突き放されてしまった。
「同じ気持ちって、お前のソレは俺とは違う」
「どう違うの?」
旭は首を傾げて遼人に問うと、彼は口を戦慄かせて困惑しているようだった。
「お前のはっ。俺が星杏の兄貴だからっ、家族みたいなもんなんだろっ。俺のはっ」
「遼のは?」
遼人の声で遼人の気持ちが知りたい。
「言わせんなよ……。お前と星杏は付き合ってんのに……。こんなこと言っていい訳ないだろっ」
こめかみを掌の付け根で抑えて苦しそうに呟く。旭はそんな遼人に近寄り、彼の両手首を掴んでビルの壁に追いやると遼人の震える唇に自身の唇を重ねた。
遼人の柔らかい唇の感触を確かめるように角度を変えて何度も触れ合う。次第に遼人の手の力が緩められ、その手が旭の胸元に触れ、シャツをぎゅっと握った。
「お前、また……」
「今度は違うよ。遼のこと好きだからキスした。これでも家族みたいなもんだからって言いきれる?」
「でもお前は星杏と……」
「確かに縁日の日、星杏ちゃんに告白されたし花火大会も一緒に行った。でも、僕は星杏ちゃんに恋愛感情を持ったことないのは本当だし、遼が思ってる関係じゃない。それにあの日は怒ってた遼のことの方が気になって花火大会途中で抜けてきた。遼が怒ってるのを見ると悲しいし、笑ってる遼を見ると安心する。離れてると寂しいからもっと一緒にいたいし、遼にもっと触れたいと思う。だから遼の気持ちも聞かせて?遼は僕のことどう思ってるの?単なる幼馴染?それともそれ以下?」
幼馴染だからとか、同性同士だからとか旭の中ではもうどうでも良くなっていた。
今、目の前の遼のことが欲しい。その潤んだ目で僕を見る瞳を独り占めしたい。
「俺だって……。俺の方がずっと前から旭のことが好きだった。お前どんくさいから一ミリも俺の気持なんか気づいてくれないし、お前の隣はずっと俺が良いって思ってたし、高校に上がってクラスが離れて星杏がお前と一緒になって。実の妹なのに旭を取られたみたいですげぇ腹立つ自分に嫌になったりして……。そんな俺の気持ち旭はわかんねぇだろっ」
鼻を啜り、涙ながらに訴えてくる遼人を抱き締めると旭は彼の後頭部を宥めるように優しく撫でた。
「遅せぇんだよ……。俺が向こうで離れて行っても知らねぇぞの馬鹿」
「ごめん……。僕、ほんと疎いから。だけどもう遼を寂しくなんかさせないから」
髪を梳き撫でるにつれて遼人が自分の腕の中で安心しているのが
伝わってくる。それが嬉しくて旭は彼の頭部に優しくキスをすると「遼、好きっ」と呟いた。
