あの夏が君を思い出させる

「ふぅん。私はね、今散歩してたところなの。初めてこの場所に来てみたけど、なかなかいいスポットだねー。気に入っちゃった」


「え」



もしかして、これからここに通うつもりなんじゃないだろうか…。


そんなの困る。ここは僕だけの楽園なのに。



そんなことを考えていると、突然女の子はふっと吹き出すと大声で笑い出した。



「あはは、君、面白いくらいわかりやすいね。すごく嫌そう」


「そりゃ…ここは僕が見つけた居場所なので」



笑われたのがなんだか癪に触り、ぷいっとそっぽを向いてそう答える。



「んーじゃあさ、友達になろ!友達なら、君の居場所に入ってもいいでしょ?」



女の子がずいっと身を乗り出してきて、その距離の近さに思わずのけぞる。