君と過ごした透明な四日間

カウンターとカウンターの奥の戸棚には、見たことのない瓶や缶がたくさん積まれていた。


よく見えないけど、カウンターに置かれているドリッパーから察するに、全部コーヒーの瓶や缶なのだろう。


一人もお客さんや店員さんがいないなんて、変な喫茶店。


というか、こんな場所に私がいるこの状況だって変だ。



「にゃー」


もう一度鳴いた猫に視線を落とすと、金色の瞳と目が合った。


まるで何かを伝えたいかのようにじっと見つめてくる。



「なに…?」


「なに?じゃないわよ。早くミルクを入れてって言ってるの」



目の前にいる猫から女の人の声が聞こえてきて、思わず自分の耳を疑う。



「…え?空耳?」