隣人がダンピール


「うちの宅配ボックスにこちらの荷物が」

「えっ…あ、あぁ~申し訳ないです」

何だ
意外と普通だなぁ
身長は俺より高そうだけど

拍子抜けして細長いシルエットの相手をみていると、ダークレッドの色味の瞳と目が合う。ワインに似た綺麗な色だ。

「あの、それ」

「あっ、すいません。はい、どうぞ」

促され小包を手渡す。すると嬉しそうに微笑んだ。

綺麗な顔だなぁ
モデルとか、芸能人やらないのか

「ありがとうございます。それと、先日の万年筆も。ですよね?ありがとうございます」

「いえ。お仕事在宅なんですか?」

個人情報だが、立ち話の体で聞き返す。ダンピールはどうやってくらしているのだろう?背後は普通に電気はついているし、部屋の様子は不明だが、玄関は片付いている。

気になる

「はい。ずっとそうですね・・貴方は、澤村さんでしたっけ?どうですか?」

言葉少なに返されたが、名前を知られていたのはくすぐったい気分だ。

「最近は、週一は出勤してますけど、基本は在宅なんです」

「そうですか。一緒ですね」

「そ、ですね。それじゃ」

「はい。失礼します」

特に話す事も思い付かず、相手もそう思っていそうだったので、そこでお互い会釈をして部屋へ戻った。