この想いが届くまで

翌朝

「永生おはよ」

昨日の告白を見て俺は少し永生の隣に居られないんじゃないかという不安に襲われたが今日も隣に居ることができてよかった

「蒼斗、おはよう」

「何その手紙?」

彼の手には1枚の手紙があった

「昨日断ったのに…佐藤さんまだ諦めてないみたい」

「そっかちゃんと断りなよ」

「永生、蒼斗おはよ〜」

「雄飛おはよ」

「佐藤さん諦めてないんだ…」

少し引き気味の表情で彼は言った

「湊飛は?」

「告白されてる、高橋くんに」

湊飛は確かにモテモテだけど…男からも告白されるんだ。

「多様性だもんな男が男を好きになってもいいし」

この言葉で俺はこの想いに気がついた

俺は永生のことが“好き”だ

「高橋と付き合うことになった」

明るい声でそう報告する彼は輝いて見えた

「俺も好きだったたし」

「おめでとう」

「めっちゃおめでとう」

「おめでと。」

想いに気づくと今までの気持ちにも説明がつく

「おーい蒼斗、話聞いてる?」

「ごめん別のこと考えてた」

両想いになれたらどれだけ嬉しいんだろう

俺はどんな結果になろうとも絶対に想いが届くまで諦めない

「朝学活始めるから席につけ」

昼休みのチャイムが響く

「山ティー抜き打ちテストは最悪だって」

「湊飛は勉強好きじゃないもんね〜 」

そう愚痴をこぼす湊飛と雄飛は変わらず元気

「佐藤さん断ってきた…もうやめてって言ってきた」

「よかった言えて」

安心したのか永生の口からため息が出た

「湊飛くん〜!」

高橋くんと付き合ったことを知らない女子たちは今日も湊飛に飛びかかってくる

「俺、恋人できたから」

俺らに言えても女子には言えないようで恋人という言い回しを使い、女子たちを避けていった

「湊飛くん、ご飯食べよ」

「皐月とご飯食べるわ」

いつものメンバーは3人となった