空は、まるで神に呪われたかのように、どこまでも高く突き抜けるような青さだった。
雲ひとつないその鮮やかさは、農夫たちにとっては死神の鎌に等しい。かつて実りをもたらした田畑は、今や石のように硬くひび割れ、亀の甲羅のような無残な模様を大地に刻んでいる。都を流れる 瑞華川の水位は日ごとに下がっている。
露出した川底の泥が日光に焼かれ、鼻を突く腐敗臭を放ち始めていた。
「雨を! どうか慈悲の雨を降らせてください!」
「このままでは子供たちが飢え死にしてしまいます!」
宮殿の重厚な門前には連日、喉を枯らし力尽きた民たちが土下座し額を地面に打ち付けて泣き叫んでいた。その悲鳴は、じきに高い石壁を越えて王宮の奥深くまで届くようにもなった。
王宮内もまた、目に見えぬ狂気に侵されつつあった。
王の厳命により、八道から名のある巫女や祈祷師が集められるようになった。



