「金大監。貴様が池に沈めたのは、木札などではない。この国の正義と、私の魂だ……連れて行け。一族郎党、一人残らず極刑に処す。絶望の中で己の罪を噛み締めるがいい」
絶叫とともに引き立てられていく金大監。
続いて、瑞奈に腐った食事を与え、日常的に言葉と身体の暴力を振るっていた尚宮たちが引き出された。
彼女たちは、かつての傲慢さはどこへやら、泥に額を擦りつけて泣き喚いた。
「邸下、お許しを! 権力に抗えず、命じられるままに動いただけなのです!」
「黙れ。そなたたちが彼女の白い肌に刻んだ痣は、一生消えることはない……その汚れた手、二度と清らかなものに触れられぬよう、相応の罰を与えよ」
潤の下す命令に、一片の慈悲もなかった。
彼は、自分がどれほど彼女に地獄を見せていたかを、今や胸が張り裂けるほどの痛みとともに理解していた。
いや、これは潤にも言えることだ。彼女の言う通り、占い師の言葉を信じ会いにも行かず言葉を交わすこともなかった
「――私も同罪だな」
人がいなくなり、潤はひとりごとをつぶやくも誰にも拾われることはなかった。



