「いらっしゃいませ」 店内から静かな声が響く。 奥のカウンターには女性が立っている。 長い髪を後ろで束ね、 穏やかな表情でこちらを見つめていた。 「ここは……?」 思わず口にする。 店内には雑貨が並び、柔らかい光に包まれている。 外の土砂降りの雨音も聞こえる。 「ここは、雨の記憶屋です」 店主の声は柔らかく、静かに響く。 「き、記憶屋……?」 声が震える。 店主は微笑み、頷く。