私は、バッグの中のノートに触れた。
もし、本当に消えてしまうのなら――。
指先に触れた表紙の感触に、
ふと、空の声がよみがえる。
「これ、誰にも見せないでよ?」
そう言って笑っていた、あの横顔。
胸の奥に、小さな痛みが広がった。
取り出すべきか、少し迷った。
それでも私は、バッグからノートを
そっと取り出した。
手に持つと、ひんやりとした感触が
掌に伝わった。
「このノートの最後のページは何も書かれていません。
でも、文字を書いて消した跡があります」
私はゆっくりとページをめくり、
最後の空白のページを開いた。
もし、本当に消えてしまうのなら――。
指先に触れた表紙の感触に、
ふと、空の声がよみがえる。
「これ、誰にも見せないでよ?」
そう言って笑っていた、あの横顔。
胸の奥に、小さな痛みが広がった。
取り出すべきか、少し迷った。
それでも私は、バッグからノートを
そっと取り出した。
手に持つと、ひんやりとした感触が
掌に伝わった。
「このノートの最後のページは何も書かれていません。
でも、文字を書いて消した跡があります」
私はゆっくりとページをめくり、
最後の空白のページを開いた。
