荷允は英蓮の体を観察し、チョゴリの上に胸や背中、両肩に金糸で刺繍された蟠龍や団龍が描かれた青の袞龍袍に腰には革帯を締めた。
「できました。それでは、わたしは宮に戻ります」
「ありがとう、荷允。また、夕進止を召し上がる時間にまた」
「はい、邸下。ではまた」
礼をすると、荷允は出て行った。出て行ってすぐに霧津が入って来る。
「細すぎるな、そんな体でよく持つな」
「持たなければならない……国のためだ」
「国のため、か」
霧津は鼻で笑った。嘲笑とも取れる、冷たい笑いだ。
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