偽装世子は冷遇されていたのになぜか影に溺愛されています。





『もしかしたら、東宮の武官は王家の血筋らしくてな。なんと太上王が父君だという噂だ』

『まさか』

『だが、隠居されている太上王が陛下の私室に出入りしているらしい。それに伴って武官も』


 いつしか、世子の健康状態や子が出来ないという噂話は消えて東宮所属の武官・霧津の話にいつのまにか変わっていた。