先生、それって飼育委員じゃなきゃダメなんですか?



あはははは なんだよーあれ,面白い〜


委員会の紹介ビデオは、髙木のお笑いビデオのお陰もあってか皆んなが興味を持ってくれたみたい。

「私、生活委員に入ろうかなあ」
「ヘェ〜俺は図書委員とかがいいかも」

こんな会話が聞けるなんて思いもしなかった。

瑞穂、東、里見と目配せして思わずガッツポーズで勝利を祝う。

「やっぱビデオ流すの断ればよかったかなぁ。
めちゃ恥ずいじゃん、おれ〜」

「何でよ〜逆じゃない?面白すぎて好感持てるよ」

「そうかなあ、ふーん、まぁそれならいいけど」

一瞬ひやっとした。こっちも小さくガッツポーズ

数多は舞台の裏側でビデオを流してくれている。
僕達だけだったらこんな風に出来たのかなぁ?


「では今日はこれで終わります。1年から退出してもらいますが、ささやかなプレゼントを受け取ってから出て下さい」

「あっ、時間だ!行くぞ」
大きな箱を抱えて出口に向かう。

「きゃーーーっ、瑞穂先輩から手渡し??」
「私、里見先輩から貰いたい!!」
「東先輩は何処にいるの?」

何だこのもみくちゃ状態は?
僕っていない方が良かったかな?

「日向センパーイ、プレゼント下さい」
「あっ、はい、どうぞ」
良かった、僕の所にも並んでくれてる。

あっという間なのにやけに長いお渡し会はこうして幕を閉じた。



「飼育委員、よく頑張ったな〜っ、先生は感動したぞ!お前達のお陰で今迄とは流れが変わった気がしたよ」

「ありがとうございます」

先生が僕達の肩をぎっちりと抱きしめた。

「く、苦しい…」

「おっ、すまんすまん!今日は早く帰ってゆっくり寝てくれ」

「はーーい」


そうか、今日で最後か
僕は体育館を後にした。


ガチャッツ

「金魚たち、今エサやるからまってろよ」

ぱらぱらぱら

「あっ、きたきた・・・なぁ、数多はもうこの部屋には来ないのかなぁ…どう思う?」

金魚達は相変わらず優雅に泳いでいる。

「日向」

「えっ!数多じゃん、、どうしたの?」

「ここにいるんじゃないかと思って来たんですけどやっぱり居ました」

「はは、放課後はいつもここにいるけど」

「日向にどうしても言いたい事があって来ました」

「言いたい事?」

「あっ、僕もあるよ。数多のお陰で歓迎会が大成功したんだよ!ありがとう。僕も少しは役に立ててたならいいけど」

「そこですよ」

「そこ?」

「日向はもっと自分に自信を持った方ががいいですよ。ちゃんとやれてますよ。今回の案だって日向です。それに自分で気づいていないだけで、日向はとても…」

「とても?」

「えーーっと、、、頑張ってます。いつも見てるから分かります」

「うん、ありがとう。そう言って貰えると嬉しいよ。これからもメダカにエサをやりに来てよ。それに皆んなで遊びに行ったりとか…出来ないかな?」

「勿論です。行きましょう!
すいません、まだ後片付けが残っているので、、今日はこれくらいで。また明日」

「あっ、うん、また明日」

どうしよう、数多の事が気になって仕方がない。



僕はこの気持ちをどうしたらいいんだろう?
好きって言ったら引かれるかな?