チリリン、チリリン、チリリン
8時にセットされた携帯のアラームがなり響いている。
誰かそのアラームを止めてくれないだろうか?
なんとか片手だけでスマホを探し出す。
朝日がまぶしく部屋の中に降り注いでいるのに気が付いた
「ふああぁぁ〜」
そうだ、数多は?
隣に寝ていたはずの数多の姿がない。
「おはよう、目が覚めた?」
「あっ、里見、おはよう。あれ…もしかしてもうみんな起きてた?僕が1番遅い?」
「いや、俺らもちょっと前に起きたとこだよ」
「そうか…数多は?」
「数多?みんなの分のコーヒーを入れるって言って今、キッチンのところにいるよ。家から引いた豆を持ってきてくれたみたいでさぁ。すごくいい匂いしてんだよ。」
里見が鼻をクンクンとさせている。
僕もクンクンしてみた。
「本当だ。いい匂い。朝からこんないい匂いをかけるなんて最高だね。」
「だろう〜〜やっぱ数多って気が利くっていうか…女子だったらもうイチコロだよね」
東も瑞穂も犬みたいに鼻をクンクンさせている。
部屋の酸素濃度が一気に下がった気がした。
「お待たせコーヒー入ったよ」
薄い茶色のコーヒーカップはコーヒーの色を際立たせてより一層美味しそうに見えた。
朝食用にハムエッグトーストやミックスサンド、あんドーナツ、おにぎりなどを買い込んでいた。
それらが大きなお皿の上にきれいに並べられている。
「数多、これ全部やってくれたの?
数多って、本当に僕にとっての王子様だよぉ」
瑞穂が目をキラキラさせながら数多を見ている。
「じゃあ、僕はこれにし・よ・う」
真っ先にミックスサンドを選んでいる辺り、瑞穂はやっぱり根っからのあざと男子だ。
「じゃあ俺はおにぎりにしようかな」
「コーヒーとおにぎりって合うの?」
思わず、里見に素朴な質問をしてしまった。
「おにぎり食べ切ってからコーヒー飲むわ」
成程…順番が大事なのか。
「あっ、、、」
僕と数多は同時にハムエッグトーストに手を伸ばしていた。
数多の手と重なった時、慌てて自分の手を引っ込めた。
「日向はハムエッグトーストが好きなんだ?これ食べていいよ。」
「でも…」
数多は最後に残ったあんドーナツを自分の皿に乗せていた。
「数多、そのあんドーナツとハムエッグトースト、半分ずつにしない?僕、甘いのとしょっぱいの両方食べたいんだ。」
数多が朝から甘い物を食べたいとは思えなかった。
「えっ、いいの?じゃあ半分ずつ…キッチンで何か切るものないか探してくる」
数多がキッチンからプラスチックナイフを持ってきて半分に切ってくれた。
「はい、これで同じもの食べれるね」
「ふっ、そうだね」
「あーっ、半分ことか思いつかなかったよ。俺らもそうすればよかった」
「数多は日向に甘過ぎない?」
瑞穂がちょっと拗ねている。
僕は慌ててコーヒーを一口飲んだ。
たった1日では全然遊び足りない…
物足りないが高校生の身分では仕方が無い。
朝の10時半がチェックアウト。
僕たちはキャリーケースをズルズル引っ張りながら、受付に鍵を返しに行った。
「カギ、返しに来ました」
「はーい、ありがとうございました」
カウンターにいた見た目年齢僕達のお母さん位の人がお礼を言ってくれた。
「高校生5人で来たの?」
「はい、そうです」
「何年生?」
「高校3年生です」
「高校生活最後の夏休みだね、高校生かぁ、いいなぁ。楽しめたかなぁ?」
「凄く楽しかったです。また皆んなで来たいと思ってます」
「いや、俺は今度は可愛い彼女と一緒に来たいと思ってます。」
「里見おまえ、彼女なんて居ないだろ…」
「5人とも凄くかっこいいから絶対モテるでしょう?
でもこーいう所は男の子同士できてワイワイガヤガヤした方が楽しいとおばさんは思うよ。高校生活最後なら尚更よ〜。
彼女と2人ならいつでも来れるだろうけど、男友達5人ってなるとなかなか難しいのよ〜」
「そんなもんですかね?僕達はずっと仲良しですけど」
「そうね〜今は分からないかもしれないけど、何年かしたらおばさんの言った意味がわかると思うよー」
スタッフさんは優しく笑いながら僕達を送り出してくれた。
帰りたくないなあ〜
8時にセットされた携帯のアラームがなり響いている。
誰かそのアラームを止めてくれないだろうか?
なんとか片手だけでスマホを探し出す。
朝日がまぶしく部屋の中に降り注いでいるのに気が付いた
「ふああぁぁ〜」
そうだ、数多は?
隣に寝ていたはずの数多の姿がない。
「おはよう、目が覚めた?」
「あっ、里見、おはよう。あれ…もしかしてもうみんな起きてた?僕が1番遅い?」
「いや、俺らもちょっと前に起きたとこだよ」
「そうか…数多は?」
「数多?みんなの分のコーヒーを入れるって言って今、キッチンのところにいるよ。家から引いた豆を持ってきてくれたみたいでさぁ。すごくいい匂いしてんだよ。」
里見が鼻をクンクンとさせている。
僕もクンクンしてみた。
「本当だ。いい匂い。朝からこんないい匂いをかけるなんて最高だね。」
「だろう〜〜やっぱ数多って気が利くっていうか…女子だったらもうイチコロだよね」
東も瑞穂も犬みたいに鼻をクンクンさせている。
部屋の酸素濃度が一気に下がった気がした。
「お待たせコーヒー入ったよ」
薄い茶色のコーヒーカップはコーヒーの色を際立たせてより一層美味しそうに見えた。
朝食用にハムエッグトーストやミックスサンド、あんドーナツ、おにぎりなどを買い込んでいた。
それらが大きなお皿の上にきれいに並べられている。
「数多、これ全部やってくれたの?
数多って、本当に僕にとっての王子様だよぉ」
瑞穂が目をキラキラさせながら数多を見ている。
「じゃあ、僕はこれにし・よ・う」
真っ先にミックスサンドを選んでいる辺り、瑞穂はやっぱり根っからのあざと男子だ。
「じゃあ俺はおにぎりにしようかな」
「コーヒーとおにぎりって合うの?」
思わず、里見に素朴な質問をしてしまった。
「おにぎり食べ切ってからコーヒー飲むわ」
成程…順番が大事なのか。
「あっ、、、」
僕と数多は同時にハムエッグトーストに手を伸ばしていた。
数多の手と重なった時、慌てて自分の手を引っ込めた。
「日向はハムエッグトーストが好きなんだ?これ食べていいよ。」
「でも…」
数多は最後に残ったあんドーナツを自分の皿に乗せていた。
「数多、そのあんドーナツとハムエッグトースト、半分ずつにしない?僕、甘いのとしょっぱいの両方食べたいんだ。」
数多が朝から甘い物を食べたいとは思えなかった。
「えっ、いいの?じゃあ半分ずつ…キッチンで何か切るものないか探してくる」
数多がキッチンからプラスチックナイフを持ってきて半分に切ってくれた。
「はい、これで同じもの食べれるね」
「ふっ、そうだね」
「あーっ、半分ことか思いつかなかったよ。俺らもそうすればよかった」
「数多は日向に甘過ぎない?」
瑞穂がちょっと拗ねている。
僕は慌ててコーヒーを一口飲んだ。
たった1日では全然遊び足りない…
物足りないが高校生の身分では仕方が無い。
朝の10時半がチェックアウト。
僕たちはキャリーケースをズルズル引っ張りながら、受付に鍵を返しに行った。
「カギ、返しに来ました」
「はーい、ありがとうございました」
カウンターにいた見た目年齢僕達のお母さん位の人がお礼を言ってくれた。
「高校生5人で来たの?」
「はい、そうです」
「何年生?」
「高校3年生です」
「高校生活最後の夏休みだね、高校生かぁ、いいなぁ。楽しめたかなぁ?」
「凄く楽しかったです。また皆んなで来たいと思ってます」
「いや、俺は今度は可愛い彼女と一緒に来たいと思ってます。」
「里見おまえ、彼女なんて居ないだろ…」
「5人とも凄くかっこいいから絶対モテるでしょう?
でもこーいう所は男の子同士できてワイワイガヤガヤした方が楽しいとおばさんは思うよ。高校生活最後なら尚更よ〜。
彼女と2人ならいつでも来れるだろうけど、男友達5人ってなるとなかなか難しいのよ〜」
「そんなもんですかね?僕達はずっと仲良しですけど」
「そうね〜今は分からないかもしれないけど、何年かしたらおばさんの言った意味がわかると思うよー」
スタッフさんは優しく笑いながら僕達を送り出してくれた。
帰りたくないなあ〜


