愛され婚活するならお天気雪の日、九尾の妖狐をお相手に。

 けど、女子校女子大を経て恋愛にはうとく、婚活しはじめてから、私はようやく事の重大さに気が付いたのだ。

 そういうモテモテの男性の周囲には、うようよと手強いライバルが居て、恋人がもし現在居るとしたら、別れる時を、今か今かと獲物を狙う肉食獣のように待ち構えているのだ。

 競争率の高い男性と結婚したいなら、いわば、気性の荒い狼の群れの中に居る子羊を射止めなければならない。

 けど、私は自分で言うのもなんだけど、気立ては良いものの、外見評価はそこそこ……けど、このお兄さんは人の子と結婚出来れば、それはそれで良いみたいなことを、さっき言っていなかった!?

 短期間に沢山の異性と話をしたことから、一気に目が肥えてしまった私は、目の前の狐さんが良い結婚相手となりそうな予感がしていた。

 だって、初対面の私に対し、敬意も礼儀もあるでしょう。

 悲しいことに、それがない人が多すぎる。

 それに、面食いと言われようが、すっごく格好良い。彼は素敵な男性と言って差し支えないのよ。