イケメン幽霊に溺愛されてます

 隼人と別れて自宅に帰り着き、何の気なしにネットニュースを見た俺は、スマートフォンを取り落としかけた。
 掲載されていた記事は、『読者モデルのRYOが奇跡の生還』というタイトルで、添付された顔写真は正に陵そのものだった。
「陵、生きて……?」
 でも、たとえそうだとしても、どうやって会いに行けばいいか分からない。
 もどかしい気持ちで眠れない夜を過ごした後、俺は学校の門が見えて来たところで、周囲がざわついていることに気がついた。
「ねえ、あれRYOじゃない?」
「え。違うでしょ。だって死んだんじゃ……」
 鼓動が高鳴り、駆け出す。
 門のところにいたのは、待ち望んだ人物そのもので、俺は人目も憚らず飛びついた。
「りょう、りょうっ」
「ははっ、そんなに会いたかったか」
「当たり前だろ」
 少し体を離して睨みつければ、陵は笑った後に、ゆっくりと顔を近づけてくる。
 周りからいろんな声が聞こえるけれど、俺たちは綺麗に無視した。
 初めてした生身のキスは、今までとは比べものにならないくらい極上の味がした。