「、、、、」
「「「「、、、、」」」」
拝啓、パパン、ママン、今俺は人生でまたとない危機に陥ってます。
夏休みに入って8月上旬の昼下がり、春夜先輩から貰った合鍵で春夜先輩宅で春夜先輩の洗濯物を畳んでいた時のこと。
因みに春夜先輩は昼ご飯を食べて軽いお昼寝をしております。
突然リビングに現れた四天王先輩こと、
黒髪短髪爽やか兄貴イケメン系 東野真咲先輩
茶髪センター分けクールイケメン系 北沢静先輩
茶髪ふわふわ髪天真爛漫イケメン系 南天音先輩
黒髪サラサラ髪おっとりイケメン系 西宮悠斗先輩
の4人が俺の前に現れちゃったのだ。正座してるから見上げるけどデカいなぁ、4人共。
現実から逃げたいってこう言う事だったかぁ、と言うか入って来るの気づかなかった!って思って畳んでいた手を止めていると、東野先輩が口を開いた。
「は、春夜は何処?」
「春夜先輩は、寝てます、けど。東野先輩達はどうやって入って来たんですか?」
「俺達は「俺らは春から貰った合鍵で!お前はどうやって?」ちょっ、静、もう少し優しく」
「ごめんなぁ、後輩。しーちゃんが高圧的で!」
「い、いえ。俺も、春夜先輩から合鍵を貰ったので」
「「「「!、春夜/はーちゃんが合鍵を!?」」」」
「意外、、春君が、人に心を簡単に許す、って」
やっぱり春夜先輩の友達で四天王って呼ばれるぐらいには濃い!!
と言うかそんなにビックリされる事??確かに春夜先輩って四天王先輩達以外と一緒に居る所とかは見た事ない、けど。
って思っていると、四天王先輩達の後ろから、寝起きで低い声を出して、
「お前ら、雪羽に何やってんだ」
リビングに入って来る春夜先輩。
四天王先輩達はすぐに春夜先輩の元に近づくと言うか囲い始めた。
何だが、一気に部屋の空気が変わったなぁ。まぁ4人増えても部屋が元々広いから狭くは感じないけど。俺はそのまま服を畳む手を動かす。
「春夜!どう言う事だ!後輩を家に上がらせるって!」
「そうだよ!と言うかあの子夏休み前にはーちゃんがお姫様抱っこした子だよね!!?」
「そもそも何で春が心を許してるんだ。何か脅されてるとかじゃないのか?」
「シズ君、それは悪い考え方だよ。でも、意外だよね。僕も思ったよ」
「ぁーもう、4人共うるさい。つか、何で居るんだよ、呼んでないよな、俺。それに、俺が誰と仲良くしてようと関係ないだろ??」
「「「「、、、、それは、そうだけど」」」」
「(流石春夜先輩、一瞬で静かにさせた)」
春夜先輩の言葉に、四天王先輩達は静かになった。怒られたって感じたのか少しだけ悲しそうな顔をしてるって言うか。
まぁ、俺はちょっとだけ四天王先輩達の気持ちは理解出来る。仲の良い友達が急に誰かと仲良くなって心を許してるって考えれば悪い考えになるのは普通だろうし。
それに、一切関わりがないと思える後輩な俺と仲良くしてるってなったら怪しむのは普通の事だよ。
そんな事一切気付いてない春夜先輩は、可愛がってる俺を悪く言われたのか怒ってる感じ。
それはそれで嬉しいんだけどね、俺は。
春夜先輩は、寝起きだからってのもあって冷蔵庫から麦茶を取り出してコップに入れて飲んでる。
「今日は、一緒に遊びに行こうって誘おうと思ってさ」
「連絡したって。寝てたから気付いてないと思うけどさ!」
「ぁー、マジか。と言うか、俺暫く遊べないって言ったはずだけど」
「だからって1日だけ遊べないってのはないだろ?それとも何だよ。俺らと遊ぶより、そこの後輩と居る方が言い訳?」
「そうは言ってないだろ、静。ハァァ」
断ってるけど完全に断り切れてない春夜先輩。そりゃあ大切な友人の誘いを断れる訳はないもんね。
でも先輩の視線は俺の方にあって、多分俺が居るからってのがネックなのかな。
じゃあ、ここで人肌脱ぎますか。俺だって先輩には友人関係は良くして欲しいし。
そう思って立ち上がって春夜先輩と四天王先輩達に近づいて話しかける。
「春夜先輩、遊びに行って下さい。俺、全然大丈夫なんで。友情大切にして下さい」
「でも、雪羽」
「それなら、雪君も来る?1人増えても大丈夫だし」
「え(ぁ、俺雪君呼びなんですね、西宮先輩)」
「良いじゃん!まーちゃんもしーちゃんも良いよな!?」
「俺は良いぜ。それで春夜が機嫌が良くなるんだったら、、、、静は?」
「、、、、、、、、ハァァァ、分かったよ」
「はい!決まり!」
と言う事で、俺は春夜先輩と遊ぶ事が決まった。四天王先輩達も付いてなんだけどね!!
でもまぁ、初めての遊びに2人っきりじゃなかっただけ幸運だったかもしれない。2人っきりだったら多分俺死んでただろうし。
とりあえず、北沢先輩に敵対心向けられてる?いや、クールな性格だから、嫌がってる感じはしない、って言う?
うーん、分かんないなぁ。
それから、俺は洗濯物を畳み終わって春夜先輩の部屋の服入れに仕舞って5人の先輩達と遊びに行く事になった。
そして遊びに出かけると言って着替えた春夜先輩の姿はラフだけどパーカーで、デニムと言う感じでめっちゃ良い!!!
って思ってると玄関の所で先に出た四天王先輩達を横目に俺に話しかけて来た。
「ごめんな、今日は家でゆっくりしようって話してたのに」
「いえ。先輩と遊ぶのは楽しみですし嫌じゃないです。ただ、俺のせいで空気が悪くなったりとか、先輩達仲が悪くなったりしないかが不安で」
「(優しい顔をして雪羽の頭を撫でる)、そんな心配しなくても良い。そんな簡単に仲が壊れる関係じゃないし、、雪羽、心配してくれてありがとうな」
「、ど、どういたしまして」
やっぱり、春夜先輩は優しいなぁ。
こう言う些細な事で気にかけて誤ってくれて感謝を伝えてくれる所が好きになった所の1つだ。
まぁ少しは、春夜先輩と2人っきりに過ごしたかったな、って思うのが正直な話なんだけどね笑
・
・
・
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・
・
・
・
・
・
そして着いたのは、西宮呉服と書かれた看板が付いた二階建ての建物だった。
西宮?と言う文字を見て俺は思わず西宮先輩の方に視線を向けてしまった。
「此処って、呉服屋、さん?」
「せーかい。雪君の反応からして初めてみたいだね。入って入って」
西宮先輩に言われた通り中に入ると、浴衣や着物が視界に入って、綺麗だなぁ、って思うと少しガタイが良い男性が奥から出て来た。
お店の雰囲気もあって優しそうなタイプだって分かるぐらい優しい顔をしていた。
「おかえり、悠斗。それと春夜達も準備はしてあるよ、、、、ってその子は?」
「兄さん、ただいま。この子は春君の可愛がってる子だよ。雪羽君って言うんだ。この子の分の浴衣も見繕ってくれる?」
西宮先輩が男性に話しかけていて俺の事を紹介してくれる。
が、俺はイマイチ状況の理解が追いついてない所に、俺の状況を察してくれたのか南先輩が耳元で教えてくれた。
グッジョブ、南先輩!
「ゆーちゃん家は呉服屋さんなんだ。お兄さんが今は此処のお店の店長代理」
「ぁ、そう言う事ですか。(軽い会釈をする)初めまして、小野雪羽と言います」
「初めまして〜、春夜と仲良くしてくれてありがとうね〜。ちょっと待っててすぐに用意するから。とりあえず身長と体重だけ教えてくれるかな?」
「は、はい。えっと168cmの48キロ、です」
「「「「「「軽ッ!?」」」」」」
西宮先輩のお兄さんに身長体重教えたらなんかみんなに驚かれちゃった。
確かに、自分でも体重軽いよなぁ、って思った事は何回もあるけど!!
春夜先輩まで驚かないでよ!それにしても、春夜先輩の感じからして此処は何回も来た事があるっぽい、な。
そりゃあお友達だから、そりゃあそうだ、ってなるけど、ちょっとだけ、ちょっとだけだけど、俺の知らない春夜先輩を知ってる先輩達は羨ましい、、、、な。
そこから用意された浴衣を着付けて貰った。濃い赤色の浴衣で髪まで結んで貰った。刺繍が袖にあって可愛いな、って思いながら鏡の前で立って見ていると、背後から春夜先輩が話しかけて来た。
「どうですか?春夜先輩」
「似合ってる。可愛いよ、雪羽」
「ありがとう、ございます」
春夜先輩の学校は紺色の浴衣で、髪はいつもハーフアップにしているのに今日は1つ結で少し大人っぽい雰囲気を纏ってる。
浴衣だからなのもあるが、胸元が少し見えるのが、エッチ、です。先輩。
目を逸らしたいけど逸らす事が出来ない、それが大原春夜と言う人間の才能だろうか。
だがこの姿を見続けたせいで変な欲まで生まれてしまった俺。
我慢するのは良くない、と両親から教えて育てられた様なものだから、と、春夜先輩の顔を見て提案をしてみる。
多分声震えてる。噛まなければ良し。
「しゃ、写真撮っても良いですか?」
「良いよ。つか、撮ろ(スマホを取り出す)」
「はい!」
春夜先輩と一緒に撮ると少しだけ距離が近くなるって言うか自撮りだからくっ付いて撮るから、それだけで嬉しい。
写真に写った俺は信じられないぐらい笑顔だったのを見て、まさか俺いつもこんな顔してるんじゃないか?って不安になっちゃった。
でもまぁ、こんなに笑顔になるのは多分雰囲気が優しいこのお店のおかげかも知れないな。って思って写真を見ていると、春夜先輩がある提案をしてきやがった。
「そうだ。連絡先交換するか、、写真送りたいし」
「え゛、良いんですか!?」
「良いに決まってんじゃん。はい、LI○E交換するぞ」
「は、はい」
「え?何、2人連絡先交換してなかったの?仲良いのに?」
「真咲、まぁな。今思い出した、そういや、って」
「へぇ〜。良かったな、後輩。春夜が連絡先教えるなんてレアだぞ、レア」
「はい!嬉しいです」
「、、、、(雪羽を遠くから見ている)」
そうして俺もスマホを出して、L○NE交換してゲットした春夜先輩の連絡先。俺は一旦天を仰ごうかな、って思ったが側から見たら不審者だから辞めておこう。
それにしても、2階の一角を使われて貰ってるけど、さっきからお客さんが結構来てるっぽい。今日何かあるのかな??
そして、何故俺は北沢先輩に見られているんだろうか。やっぱり俺は嫌われているんだろうか。とっても気になるが、俺の様な陰キャが聞ける訳もなく。
カゴ巾着って言うのを借りてそこに荷物などを入れて見た。
結構可愛い。
全員集まるのを待って、雑談をしたりした。まぁ、北沢先輩に自ら話しかける様な事は出来なかったけどね。
数分後、準備が終わった南先輩が俺達に元気良く話しかけて来た。下駄を履いているのに軽く走ってるのはちょっと凄いな、って思っちゃった。
「準備終わった!下駄のサイズが変わったからって新しいの用意して貰った!」
「遅いよ、あま君。さっ、夏祭り行こう」
「え?夏祭り」
夏祭りって単語に思わず、西宮先輩の方に顔を向ける。まさかの今から行く場所が夏祭りで少しビックリしたがそれと同じぐらいに納得もしてしまった。
浴衣着たら90%ぐらいは祭り関係だとは思ってたけど、当たってた。
まぁこれで気付かなかったらただの馬鹿だもんな。
良かった。俺に察する能力高いのが備わってて。と心の中でホッとする。
「そう、あれ?今日あるの知らなかった感じ?」
「は、はい。今知って」
「俺も今知った」
「春夜はいつもこの時期にあるのを覚えとけよ(苦笑いをする)」
春夜先輩は知っておいた方が良いと思うんですけど。
なんなんですか、先輩興味ない感じですか???俺は興味ありますよ、春夜先輩と夏祭り行くの。
「春、早く行こうぜ」
「あ、あぁ分かったよ、静。雪羽、転ばない様にな」
「大丈夫ですよ、先輩」
って慣れない下駄を履いている俺に優しく手を差し伸ばしてくれる春夜先輩についちょっとだけツンを出してしまった。
だって恥ずかしかったんだもん。それにその後ろでジッと見つめてくる北沢先輩が怖いんだもん!
でもまぁ、それに気付いて北沢先輩を連れて行く東野先輩はモテるなってすぐに分かったよね、俺は。
まぁ勿論、差し伸ばされた手はちゃんと取ったけどね!!ヤッタネ!!!!
「「「「、、、、」」」」
拝啓、パパン、ママン、今俺は人生でまたとない危機に陥ってます。
夏休みに入って8月上旬の昼下がり、春夜先輩から貰った合鍵で春夜先輩宅で春夜先輩の洗濯物を畳んでいた時のこと。
因みに春夜先輩は昼ご飯を食べて軽いお昼寝をしております。
突然リビングに現れた四天王先輩こと、
黒髪短髪爽やか兄貴イケメン系 東野真咲先輩
茶髪センター分けクールイケメン系 北沢静先輩
茶髪ふわふわ髪天真爛漫イケメン系 南天音先輩
黒髪サラサラ髪おっとりイケメン系 西宮悠斗先輩
の4人が俺の前に現れちゃったのだ。正座してるから見上げるけどデカいなぁ、4人共。
現実から逃げたいってこう言う事だったかぁ、と言うか入って来るの気づかなかった!って思って畳んでいた手を止めていると、東野先輩が口を開いた。
「は、春夜は何処?」
「春夜先輩は、寝てます、けど。東野先輩達はどうやって入って来たんですか?」
「俺達は「俺らは春から貰った合鍵で!お前はどうやって?」ちょっ、静、もう少し優しく」
「ごめんなぁ、後輩。しーちゃんが高圧的で!」
「い、いえ。俺も、春夜先輩から合鍵を貰ったので」
「「「「!、春夜/はーちゃんが合鍵を!?」」」」
「意外、、春君が、人に心を簡単に許す、って」
やっぱり春夜先輩の友達で四天王って呼ばれるぐらいには濃い!!
と言うかそんなにビックリされる事??確かに春夜先輩って四天王先輩達以外と一緒に居る所とかは見た事ない、けど。
って思っていると、四天王先輩達の後ろから、寝起きで低い声を出して、
「お前ら、雪羽に何やってんだ」
リビングに入って来る春夜先輩。
四天王先輩達はすぐに春夜先輩の元に近づくと言うか囲い始めた。
何だが、一気に部屋の空気が変わったなぁ。まぁ4人増えても部屋が元々広いから狭くは感じないけど。俺はそのまま服を畳む手を動かす。
「春夜!どう言う事だ!後輩を家に上がらせるって!」
「そうだよ!と言うかあの子夏休み前にはーちゃんがお姫様抱っこした子だよね!!?」
「そもそも何で春が心を許してるんだ。何か脅されてるとかじゃないのか?」
「シズ君、それは悪い考え方だよ。でも、意外だよね。僕も思ったよ」
「ぁーもう、4人共うるさい。つか、何で居るんだよ、呼んでないよな、俺。それに、俺が誰と仲良くしてようと関係ないだろ??」
「「「「、、、、それは、そうだけど」」」」
「(流石春夜先輩、一瞬で静かにさせた)」
春夜先輩の言葉に、四天王先輩達は静かになった。怒られたって感じたのか少しだけ悲しそうな顔をしてるって言うか。
まぁ、俺はちょっとだけ四天王先輩達の気持ちは理解出来る。仲の良い友達が急に誰かと仲良くなって心を許してるって考えれば悪い考えになるのは普通だろうし。
それに、一切関わりがないと思える後輩な俺と仲良くしてるってなったら怪しむのは普通の事だよ。
そんな事一切気付いてない春夜先輩は、可愛がってる俺を悪く言われたのか怒ってる感じ。
それはそれで嬉しいんだけどね、俺は。
春夜先輩は、寝起きだからってのもあって冷蔵庫から麦茶を取り出してコップに入れて飲んでる。
「今日は、一緒に遊びに行こうって誘おうと思ってさ」
「連絡したって。寝てたから気付いてないと思うけどさ!」
「ぁー、マジか。と言うか、俺暫く遊べないって言ったはずだけど」
「だからって1日だけ遊べないってのはないだろ?それとも何だよ。俺らと遊ぶより、そこの後輩と居る方が言い訳?」
「そうは言ってないだろ、静。ハァァ」
断ってるけど完全に断り切れてない春夜先輩。そりゃあ大切な友人の誘いを断れる訳はないもんね。
でも先輩の視線は俺の方にあって、多分俺が居るからってのがネックなのかな。
じゃあ、ここで人肌脱ぎますか。俺だって先輩には友人関係は良くして欲しいし。
そう思って立ち上がって春夜先輩と四天王先輩達に近づいて話しかける。
「春夜先輩、遊びに行って下さい。俺、全然大丈夫なんで。友情大切にして下さい」
「でも、雪羽」
「それなら、雪君も来る?1人増えても大丈夫だし」
「え(ぁ、俺雪君呼びなんですね、西宮先輩)」
「良いじゃん!まーちゃんもしーちゃんも良いよな!?」
「俺は良いぜ。それで春夜が機嫌が良くなるんだったら、、、、静は?」
「、、、、、、、、ハァァァ、分かったよ」
「はい!決まり!」
と言う事で、俺は春夜先輩と遊ぶ事が決まった。四天王先輩達も付いてなんだけどね!!
でもまぁ、初めての遊びに2人っきりじゃなかっただけ幸運だったかもしれない。2人っきりだったら多分俺死んでただろうし。
とりあえず、北沢先輩に敵対心向けられてる?いや、クールな性格だから、嫌がってる感じはしない、って言う?
うーん、分かんないなぁ。
それから、俺は洗濯物を畳み終わって春夜先輩の部屋の服入れに仕舞って5人の先輩達と遊びに行く事になった。
そして遊びに出かけると言って着替えた春夜先輩の姿はラフだけどパーカーで、デニムと言う感じでめっちゃ良い!!!
って思ってると玄関の所で先に出た四天王先輩達を横目に俺に話しかけて来た。
「ごめんな、今日は家でゆっくりしようって話してたのに」
「いえ。先輩と遊ぶのは楽しみですし嫌じゃないです。ただ、俺のせいで空気が悪くなったりとか、先輩達仲が悪くなったりしないかが不安で」
「(優しい顔をして雪羽の頭を撫でる)、そんな心配しなくても良い。そんな簡単に仲が壊れる関係じゃないし、、雪羽、心配してくれてありがとうな」
「、ど、どういたしまして」
やっぱり、春夜先輩は優しいなぁ。
こう言う些細な事で気にかけて誤ってくれて感謝を伝えてくれる所が好きになった所の1つだ。
まぁ少しは、春夜先輩と2人っきりに過ごしたかったな、って思うのが正直な話なんだけどね笑
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そして着いたのは、西宮呉服と書かれた看板が付いた二階建ての建物だった。
西宮?と言う文字を見て俺は思わず西宮先輩の方に視線を向けてしまった。
「此処って、呉服屋、さん?」
「せーかい。雪君の反応からして初めてみたいだね。入って入って」
西宮先輩に言われた通り中に入ると、浴衣や着物が視界に入って、綺麗だなぁ、って思うと少しガタイが良い男性が奥から出て来た。
お店の雰囲気もあって優しそうなタイプだって分かるぐらい優しい顔をしていた。
「おかえり、悠斗。それと春夜達も準備はしてあるよ、、、、ってその子は?」
「兄さん、ただいま。この子は春君の可愛がってる子だよ。雪羽君って言うんだ。この子の分の浴衣も見繕ってくれる?」
西宮先輩が男性に話しかけていて俺の事を紹介してくれる。
が、俺はイマイチ状況の理解が追いついてない所に、俺の状況を察してくれたのか南先輩が耳元で教えてくれた。
グッジョブ、南先輩!
「ゆーちゃん家は呉服屋さんなんだ。お兄さんが今は此処のお店の店長代理」
「ぁ、そう言う事ですか。(軽い会釈をする)初めまして、小野雪羽と言います」
「初めまして〜、春夜と仲良くしてくれてありがとうね〜。ちょっと待っててすぐに用意するから。とりあえず身長と体重だけ教えてくれるかな?」
「は、はい。えっと168cmの48キロ、です」
「「「「「「軽ッ!?」」」」」」
西宮先輩のお兄さんに身長体重教えたらなんかみんなに驚かれちゃった。
確かに、自分でも体重軽いよなぁ、って思った事は何回もあるけど!!
春夜先輩まで驚かないでよ!それにしても、春夜先輩の感じからして此処は何回も来た事があるっぽい、な。
そりゃあお友達だから、そりゃあそうだ、ってなるけど、ちょっとだけ、ちょっとだけだけど、俺の知らない春夜先輩を知ってる先輩達は羨ましい、、、、な。
そこから用意された浴衣を着付けて貰った。濃い赤色の浴衣で髪まで結んで貰った。刺繍が袖にあって可愛いな、って思いながら鏡の前で立って見ていると、背後から春夜先輩が話しかけて来た。
「どうですか?春夜先輩」
「似合ってる。可愛いよ、雪羽」
「ありがとう、ございます」
春夜先輩の学校は紺色の浴衣で、髪はいつもハーフアップにしているのに今日は1つ結で少し大人っぽい雰囲気を纏ってる。
浴衣だからなのもあるが、胸元が少し見えるのが、エッチ、です。先輩。
目を逸らしたいけど逸らす事が出来ない、それが大原春夜と言う人間の才能だろうか。
だがこの姿を見続けたせいで変な欲まで生まれてしまった俺。
我慢するのは良くない、と両親から教えて育てられた様なものだから、と、春夜先輩の顔を見て提案をしてみる。
多分声震えてる。噛まなければ良し。
「しゃ、写真撮っても良いですか?」
「良いよ。つか、撮ろ(スマホを取り出す)」
「はい!」
春夜先輩と一緒に撮ると少しだけ距離が近くなるって言うか自撮りだからくっ付いて撮るから、それだけで嬉しい。
写真に写った俺は信じられないぐらい笑顔だったのを見て、まさか俺いつもこんな顔してるんじゃないか?って不安になっちゃった。
でもまぁ、こんなに笑顔になるのは多分雰囲気が優しいこのお店のおかげかも知れないな。って思って写真を見ていると、春夜先輩がある提案をしてきやがった。
「そうだ。連絡先交換するか、、写真送りたいし」
「え゛、良いんですか!?」
「良いに決まってんじゃん。はい、LI○E交換するぞ」
「は、はい」
「え?何、2人連絡先交換してなかったの?仲良いのに?」
「真咲、まぁな。今思い出した、そういや、って」
「へぇ〜。良かったな、後輩。春夜が連絡先教えるなんてレアだぞ、レア」
「はい!嬉しいです」
「、、、、(雪羽を遠くから見ている)」
そうして俺もスマホを出して、L○NE交換してゲットした春夜先輩の連絡先。俺は一旦天を仰ごうかな、って思ったが側から見たら不審者だから辞めておこう。
それにしても、2階の一角を使われて貰ってるけど、さっきからお客さんが結構来てるっぽい。今日何かあるのかな??
そして、何故俺は北沢先輩に見られているんだろうか。やっぱり俺は嫌われているんだろうか。とっても気になるが、俺の様な陰キャが聞ける訳もなく。
カゴ巾着って言うのを借りてそこに荷物などを入れて見た。
結構可愛い。
全員集まるのを待って、雑談をしたりした。まぁ、北沢先輩に自ら話しかける様な事は出来なかったけどね。
数分後、準備が終わった南先輩が俺達に元気良く話しかけて来た。下駄を履いているのに軽く走ってるのはちょっと凄いな、って思っちゃった。
「準備終わった!下駄のサイズが変わったからって新しいの用意して貰った!」
「遅いよ、あま君。さっ、夏祭り行こう」
「え?夏祭り」
夏祭りって単語に思わず、西宮先輩の方に顔を向ける。まさかの今から行く場所が夏祭りで少しビックリしたがそれと同じぐらいに納得もしてしまった。
浴衣着たら90%ぐらいは祭り関係だとは思ってたけど、当たってた。
まぁこれで気付かなかったらただの馬鹿だもんな。
良かった。俺に察する能力高いのが備わってて。と心の中でホッとする。
「そう、あれ?今日あるの知らなかった感じ?」
「は、はい。今知って」
「俺も今知った」
「春夜はいつもこの時期にあるのを覚えとけよ(苦笑いをする)」
春夜先輩は知っておいた方が良いと思うんですけど。
なんなんですか、先輩興味ない感じですか???俺は興味ありますよ、春夜先輩と夏祭り行くの。
「春、早く行こうぜ」
「あ、あぁ分かったよ、静。雪羽、転ばない様にな」
「大丈夫ですよ、先輩」
って慣れない下駄を履いている俺に優しく手を差し伸ばしてくれる春夜先輩についちょっとだけツンを出してしまった。
だって恥ずかしかったんだもん。それにその後ろでジッと見つめてくる北沢先輩が怖いんだもん!
でもまぁ、それに気付いて北沢先輩を連れて行く東野先輩はモテるなってすぐに分かったよね、俺は。
まぁ勿論、差し伸ばされた手はちゃんと取ったけどね!!ヤッタネ!!!!
