今日も、明日も。

たったそれだけでも、私の心はじんわりと優しく温かく、心地よく幸せを感じた。
「昨日と同じところが空いてるから」
「分かりました」私は短く返事をし、店の左へと進む。
ドラムの扉を開け、ランドリーバッグから洗濯物を取り出して入れる。その最中は必ず、日川さんは私に近寄りもしないし、洗濯物を見ることがない。
恋愛の意識がなくても年頃の男性が、女性の洗濯物を見るわけにいかないと思っているのだろう。
そんなところも、彼に惚れている理由の一つだ。勿論、私だけでなく他の女性客にも“そういう気遣い”をしているのは知っていた。
私だけが特別ではないーーそんなことは分かっているが、彼が女性客に親切にしている様を見ると、胸の奥が痛いような、もやもやするような妙な気分になる。

乾燥機の扉を閉め、コインを投入する。昨日と全く同じ流れだ。
乾燥機は回りだし、それを暫く見つめてから、フックにランドリーバッグを掛けた。
「では、また乾燥機が終わる頃に来ます」
店を出る前に日川さんに一言、声をかける。彼は一番右端の奥のテーブルを拭いていた。私の声と気配に気がつくと、顔を上げた。
「ああ。そういや秋川ちゃんはいつも一旦家に帰ってるけど、その間なにしているの?」