母からの電話があり優斗さんとコインランドリーで会って、自分の過去を打ち明けてから二週間が過ぎた。季節は本格的な冬が進み、今年最後の月である十二月の初旬に入った。
優斗さんと初めて会話をした時から一年も経っていないことに正直驚く。もっと長い年月を共に過ごしてきたような感覚があるが、それはお互いにとって濃い日常だったからだろう。
今日も私は決まった時刻にコインランドリーに来ている。
「優斗さん、こんばんは」
「おう杏奈ちゃん。いらっしゃい」
相変わらず手を繋ぐことも、キスもデートもしない。二週間では何も変わらない関係だけれど、両想いで付き合っているような雰囲気だけでも私は満足していた。
私の過去や両親のことを知ったせいかーー以前からそうだがーー彼から強引に何かを迫られることや求められることはない。恋人への欲求がただ薄いのか、それとも我慢しているのか。私にはそれを知る手立てがないし、正直なところ知るのが恐かった。
「そういや今週の水曜日は何か用事ある?」
優斗さんの柔らかでのほほんとした声に、ハッと意識が引き戻される。
「い、いえ……水曜日は何もないです」
「そっか。もしよかったら洗濯剤を選ぶの付き合ってくれねえかな。うちのが切れそうでさぁ」
「うちのって、優斗さんの家の洗濯剤ですか?」
私が尋ねると、彼は片手で首の後ろを触る。
「ああ。前に杏奈ちゃんと二人で洗濯剤を見に行った時、結構楽しかったしな」
優斗さんと初めて会話をした時から一年も経っていないことに正直驚く。もっと長い年月を共に過ごしてきたような感覚があるが、それはお互いにとって濃い日常だったからだろう。
今日も私は決まった時刻にコインランドリーに来ている。
「優斗さん、こんばんは」
「おう杏奈ちゃん。いらっしゃい」
相変わらず手を繋ぐことも、キスもデートもしない。二週間では何も変わらない関係だけれど、両想いで付き合っているような雰囲気だけでも私は満足していた。
私の過去や両親のことを知ったせいかーー以前からそうだがーー彼から強引に何かを迫られることや求められることはない。恋人への欲求がただ薄いのか、それとも我慢しているのか。私にはそれを知る手立てがないし、正直なところ知るのが恐かった。
「そういや今週の水曜日は何か用事ある?」
優斗さんの柔らかでのほほんとした声に、ハッと意識が引き戻される。
「い、いえ……水曜日は何もないです」
「そっか。もしよかったら洗濯剤を選ぶの付き合ってくれねえかな。うちのが切れそうでさぁ」
「うちのって、優斗さんの家の洗濯剤ですか?」
私が尋ねると、彼は片手で首の後ろを触る。
「ああ。前に杏奈ちゃんと二人で洗濯剤を見に行った時、結構楽しかったしな」

