今日も、明日も。

なにか言わなくては。うまく回らない頭で言葉を探し、なんとか口にする。
「あ、ありがとうございます日川さん。私も……日川さんが好きです」
涙声で声がかすれ、喉がつかえたように苦しくなる。それなのに込み上げる興奮に似た熱が身体中を巡り、熱くなっていく。
お互いの視線が絡まり、石になったように動かずに相手の顔をただ見つめ合った。
妙な沈黙のあと、やがて先に日川さんが口を開いた。
「あー……今日はもう遅いから帰ろうか。よかったら家まで送ろうか?」
「日川さんのことだから、どうせ「勿論、変な意味じゃなくて」と付け加えるつもりですね」
「どうせ、ってなんだよ。てか、そんなの当たり前だろ」
砕けた口調で少し怒ったようにむすっとした表情で言う日川さんに、以前より距離が縮まったことを実感し、幸せと嬉しさで胸がいっぱいになり、また泣いてしまいそうになる。
それを誤魔化すように私は精いっぱい頬の筋肉を使ってーーおそらく不細工になったに違いないーー笑顔を浮かべた。

日川さんの元想い人と知り合い、過去を知り、彼から告白をされてから時が過ぎ、十一月の中旬に入った。
まだ一ヶ月ほどあるというのにハロウィンを終えた途端に、スーパーや雑貨店はすっかりクリスマスムード一色になっているーーといっても、私が働いているコンビニと、日川さんの所のコインランドリーはクリスマスムードも何もない。