「お役に立てたなら何よりです」
日川さんは人のよい笑顔を浮かべる。自分はただの常連客ーーその中の一人。分かりきってはいたが改めて突きつけられ、胸の奥に黒いものが燻るような気がした。
「それにいつも清潔にしてくれて、ありがとね。優斗くんも含めていつも明るくて爽やかだから、毎日通いたくなるわぁ」
その台詞はAIに無かった。そう思った瞬間、もうこれ以上ここにはいたくないと感じた。
二人が話し込んでいる内にそっと帰ろうかと、店の出入り口へ静かに向かおうとした時。
「じゃあね優斗くん」
「相川さん、乾燥機が終わる頃に忘れずにまた来てね。それと秋川ちゃん、明日って空いてる?」
ふいに話を振られ、私は足を止めて「は?」と斜めに振り向いて彼を見上げた。
会話はもう先ほどで切れたはずなのに、今の流れで日川さんはなぜ、ナチュラルに私に話しを振れるのだろうか。
色々と不思議に思いながらも口を開く。
「明日は特に予定はありませんが」
「さっき柔軟剤の匂いが好きって言ってくれたよね。うちで使っているのは業務用だけど、お勧めの洗濯剤や柔軟剤なら紹介できるよ」
「はぁ。えっと、それはつまり……」上手く彼の言葉が理解できない。
私が戸惑い返答に困っていると、日川さんは片手で首の後ろを掻きながら苦笑いを浮かびた。
「秋川ちゃんが興味があるなら、最近テレビでシーエムしてる洗濯剤と柔軟剤を一緒に見に行きたいなって」
日川さんは人のよい笑顔を浮かべる。自分はただの常連客ーーその中の一人。分かりきってはいたが改めて突きつけられ、胸の奥に黒いものが燻るような気がした。
「それにいつも清潔にしてくれて、ありがとね。優斗くんも含めていつも明るくて爽やかだから、毎日通いたくなるわぁ」
その台詞はAIに無かった。そう思った瞬間、もうこれ以上ここにはいたくないと感じた。
二人が話し込んでいる内にそっと帰ろうかと、店の出入り口へ静かに向かおうとした時。
「じゃあね優斗くん」
「相川さん、乾燥機が終わる頃に忘れずにまた来てね。それと秋川ちゃん、明日って空いてる?」
ふいに話を振られ、私は足を止めて「は?」と斜めに振り向いて彼を見上げた。
会話はもう先ほどで切れたはずなのに、今の流れで日川さんはなぜ、ナチュラルに私に話しを振れるのだろうか。
色々と不思議に思いながらも口を開く。
「明日は特に予定はありませんが」
「さっき柔軟剤の匂いが好きって言ってくれたよね。うちで使っているのは業務用だけど、お勧めの洗濯剤や柔軟剤なら紹介できるよ」
「はぁ。えっと、それはつまり……」上手く彼の言葉が理解できない。
私が戸惑い返答に困っていると、日川さんは片手で首の後ろを掻きながら苦笑いを浮かびた。
「秋川ちゃんが興味があるなら、最近テレビでシーエムしてる洗濯剤と柔軟剤を一緒に見に行きたいなって」

