彼から話しかけられるとは思いもしなかったが、悪い気はしないーーいや、内心むしろ嬉しかったが、声が浮つかないよう冷静な口ぶりで言葉を返す。
「仕事から帰って荷物を置いてすぐ着替えて洗濯機を回してからコインランドリーに来ているので、荷物の片付けやスマホを見たりしています」
「一人暮らし? ここから家は近いの?」
言ったあとすぐ彼は昨日と同様、焦って言葉を付け加えた。
「い、いや。決して変な意味じゃないから!」
「分かっていますよ」彼の様子に、私はクスッと笑った。
それと同時に『貴方なら変な意味で聞いても構わないのに』と、心の中で言う。
日川さんの過去や全てを知っているわけではないが、人として信用できなければーーあくまで私の場合はーー恋愛感情を抱けない。
「ここから徒歩で数分のアパートに一人で住んでいます」
「数分かぁ。洗濯物を運ぶの大変でしょ」
「家に乾燥機がないし、干しておくのはあまり好きではないので」これは本音だ。
「あー……まあ下着泥とか気になるもんな」
「それに洗濯物は自分一人分なので、重くはないですよ」
本当は日川さんに会えるから、毎日通うのが楽しくて幸せだ。そんなことは言えるわけがなく、そっと胸に秘める。
胸の奥で炎が小さく燃えるように、熱いものが燻っていた。
「仕事から帰って荷物を置いてすぐ着替えて洗濯機を回してからコインランドリーに来ているので、荷物の片付けやスマホを見たりしています」
「一人暮らし? ここから家は近いの?」
言ったあとすぐ彼は昨日と同様、焦って言葉を付け加えた。
「い、いや。決して変な意味じゃないから!」
「分かっていますよ」彼の様子に、私はクスッと笑った。
それと同時に『貴方なら変な意味で聞いても構わないのに』と、心の中で言う。
日川さんの過去や全てを知っているわけではないが、人として信用できなければーーあくまで私の場合はーー恋愛感情を抱けない。
「ここから徒歩で数分のアパートに一人で住んでいます」
「数分かぁ。洗濯物を運ぶの大変でしょ」
「家に乾燥機がないし、干しておくのはあまり好きではないので」これは本音だ。
「あー……まあ下着泥とか気になるもんな」
「それに洗濯物は自分一人分なので、重くはないですよ」
本当は日川さんに会えるから、毎日通うのが楽しくて幸せだ。そんなことは言えるわけがなく、そっと胸に秘める。
胸の奥で炎が小さく燃えるように、熱いものが燻っていた。

