近頃、シャルル様のことが気になる。
この感情は、何なのだろうか。
心がお日様みたいに温かくなり、時々胸がぎゅっとなる。
気付けば、目でシャルル様のことを追ってしまう。
シャルル様のあの優しい視線が、仕草が私の心を混乱させる。
思い返すと、紅葉を見に行ってから、この気持ちが増したように感じる。
ルーナは、押し花を手に取ると突然赤く光だした。
驚いて、押し花を放り投げてしまった。
光はすぐに消えてしまった。
一瞬目の錯覚かと思ったが、確実に光っていた。
(も、もしかして、魔法の影響?)
確信が欲しかったのである。
でも、当の本人であるシャルル様に聞くのは何だか恥ずかしい。
推測に過ぎないけれど、この押し花が影響しているのだろうか。
ルーナは、早速書庫に行くと『魔法の植物図鑑』という本を見つける。
もしかして、この現象について載っているものかもしれないと思ったからである。
一ページずつ読み進めていくと、【恋する紅葉】というものが、イラストとともに載っていた。
【恋する紅葉】
魔法界。
リーベ地方にしか生息していない樹。
この樹に生えている紅葉の葉を持っていると、恋をしたような錯覚に陥ることがある。
葉から赤い光が出なくなったら、効果が切れてしまう。
葉によって、赤い光の期間が変わるため、十分に注意する必要がある。
「恋、これが、恋という感情なのか」
私は、今まで誰かのことをこんなに思ったことがなかった。
だから、どうしたらいいのかが分からない。
ルーナは、それからしばらくシャルルとの距離を保ちながら生活をした。
だって、手が振れるたび、優しくされるたび、自分だけでは対処できないほどの気持ちになる。
この気持ちが溢れてしまいそうになる。
しばらくは、この気持ちと一緒に過ごさなければならない。
数日が経った。
あれから、私はシャルル様を見ても、気になるという感情は、いつの間にか消えてしまった。
初めて過ぎて不思議な感覚だった。
秋も過ぎ去り、冬がやって来ようとしていた。
近頃は、朝冷えてなかなか布団から起き上がれない。
だから、最近は書庫ではなく談話室で本を読むことが増えた。
暖炉があるからポカポカして温かく、この部屋にずっと居座っていたい気持ちになる。
本日のお茶の時間は、クッキーで紅茶によく合う。
本を読んでいると、体の中が温かくなって眠くなってしまう。
気付けば、一つの季節が終っていた。
この感覚が、あっという間なのか。
それとも、まだ一つの季節だけしか終っていないと捉えるのか。
捉え方は、人それぞれだけど、まだ一つの季節が終わって欲しくないと思うのは、時間がゆっくり進んで欲しいと願うのは、きっとここにいることが、居心地が良いからなのかもしれない。
シャルル様からエミリオさんの荷物を受け取ったあの日には、まだ続きがある。
『王子様の初恋』を読み終えたルーナは、『魔法の子』も持って書庫を出た。
『魔法の子』の本は、見つからないように『王子様の初恋』の下に隠しながら部屋に戻った。
部屋に戻るとすぐに、『魔法の子』だけを机の引き出しにしまう。
他の人にこの本を、見つかってはいけない気がした。
だから、仕舞っておくことにしたのである。
談話室の扉が開き、リリーがルーナに話しかけようとして、途中で止める。
リリーが止めた理由。
それは、ソファで本を開いたまま、ルーナが気持ち良さそうに眠っていたからです。
リリーは、部屋に入るとルーナが持っている本を閉じ、そっと毛布を掛けると、静かに部屋を出ていったのでした。
この感情は、何なのだろうか。
心がお日様みたいに温かくなり、時々胸がぎゅっとなる。
気付けば、目でシャルル様のことを追ってしまう。
シャルル様のあの優しい視線が、仕草が私の心を混乱させる。
思い返すと、紅葉を見に行ってから、この気持ちが増したように感じる。
ルーナは、押し花を手に取ると突然赤く光だした。
驚いて、押し花を放り投げてしまった。
光はすぐに消えてしまった。
一瞬目の錯覚かと思ったが、確実に光っていた。
(も、もしかして、魔法の影響?)
確信が欲しかったのである。
でも、当の本人であるシャルル様に聞くのは何だか恥ずかしい。
推測に過ぎないけれど、この押し花が影響しているのだろうか。
ルーナは、早速書庫に行くと『魔法の植物図鑑』という本を見つける。
もしかして、この現象について載っているものかもしれないと思ったからである。
一ページずつ読み進めていくと、【恋する紅葉】というものが、イラストとともに載っていた。
【恋する紅葉】
魔法界。
リーベ地方にしか生息していない樹。
この樹に生えている紅葉の葉を持っていると、恋をしたような錯覚に陥ることがある。
葉から赤い光が出なくなったら、効果が切れてしまう。
葉によって、赤い光の期間が変わるため、十分に注意する必要がある。
「恋、これが、恋という感情なのか」
私は、今まで誰かのことをこんなに思ったことがなかった。
だから、どうしたらいいのかが分からない。
ルーナは、それからしばらくシャルルとの距離を保ちながら生活をした。
だって、手が振れるたび、優しくされるたび、自分だけでは対処できないほどの気持ちになる。
この気持ちが溢れてしまいそうになる。
しばらくは、この気持ちと一緒に過ごさなければならない。
数日が経った。
あれから、私はシャルル様を見ても、気になるという感情は、いつの間にか消えてしまった。
初めて過ぎて不思議な感覚だった。
秋も過ぎ去り、冬がやって来ようとしていた。
近頃は、朝冷えてなかなか布団から起き上がれない。
だから、最近は書庫ではなく談話室で本を読むことが増えた。
暖炉があるからポカポカして温かく、この部屋にずっと居座っていたい気持ちになる。
本日のお茶の時間は、クッキーで紅茶によく合う。
本を読んでいると、体の中が温かくなって眠くなってしまう。
気付けば、一つの季節が終っていた。
この感覚が、あっという間なのか。
それとも、まだ一つの季節だけしか終っていないと捉えるのか。
捉え方は、人それぞれだけど、まだ一つの季節が終わって欲しくないと思うのは、時間がゆっくり進んで欲しいと願うのは、きっとここにいることが、居心地が良いからなのかもしれない。
シャルル様からエミリオさんの荷物を受け取ったあの日には、まだ続きがある。
『王子様の初恋』を読み終えたルーナは、『魔法の子』も持って書庫を出た。
『魔法の子』の本は、見つからないように『王子様の初恋』の下に隠しながら部屋に戻った。
部屋に戻るとすぐに、『魔法の子』だけを机の引き出しにしまう。
他の人にこの本を、見つかってはいけない気がした。
だから、仕舞っておくことにしたのである。
談話室の扉が開き、リリーがルーナに話しかけようとして、途中で止める。
リリーが止めた理由。
それは、ソファで本を開いたまま、ルーナが気持ち良さそうに眠っていたからです。
リリーは、部屋に入るとルーナが持っている本を閉じ、そっと毛布を掛けると、静かに部屋を出ていったのでした。
