「大変です!帝都中央区で無数の妖が出現しました!!」
斗李の部屋に駆け込んできた隊員。
中央区と言えば帝都大病院がある場所。
桔梗のいる地区だと気づけば嫌な予感が的中した。斗李は直ちに陰陽寮の隊員を招集すれば討伐部隊は現地に出動する。
「中央区で妖の存在を確認。部隊は直ちに現地へ。住民の保護を最優先に迅速に対応を急げ」
「ボス、大変です!」
「今度はなんだ」
「ヤバいっす!今回の妖の事件、もしかしたら辰ノ宮家が一枚噛んでるかもしれません!!」
「なんだと?詳しく聞かせろ」
彰人の合図で後ろからは見知った人物が姿を現す。
隊員に連れられ入ってきた彼は真剣な眼差しで斗李を見つめた。
「お久しぶりです」
「…真睦家の次男か」
「流石は五芒様!僕のこと知ってたんですね。実は急のお願いがあってきました」
「言ってみろ」
「単刀直入に言えば、今回の事件、僕の婚約者が関与してるかもなんです。彼女は桔梗の妹。妬みの嫉妬で貴方から桔梗を引き剝がし、妖に襲わせる気でいます」
「!!!」
「今は時間がありません。桔梗が危ない。一緒に力を貸して下さい」
宗次郎は懐に下げた刀を掴むと二人は走り出す。
帝都の街はすっかり暗い曇に包まれ、次第に雨が降り出した。
「なぜ婚約者が怪しいと思った」
「異変に気付いたのはつい最近です。五芒家に嫁ぐと言って御父上を説得していた日、彼女の加護には濁りがありました」
「濁りだと?」
「はい。恐らくあれは本来の加護ではない。例えるなら別のエネルギーを代用したもの。辰ノ宮家の龍は青龍。その色が黒く見えた時に違和感を覚えました。微かですが妖の気配も感じ取りまして」
妖に操られている。
それが事実なら辰ノ宮家はとんでもない重罪を犯したことになる。妖の力を借り、加護の力を偽るのはタブー。また同じく加護をもつ他の人間の目を欺くほどだ。操る妖は高度な大妖怪と言える。
「君は桔梗の幼馴染だったな。心当たりは?」
「ん~…そうですね。そういえば昔、桔梗が結界の外に出てしまった日を考えてみたんです。刻印と同時に加護の喪失。続けて牡丹さんに発動した式の加護。でも今考えたら結構おかしいですよ。加護の力は血を移動することはない。産まれた時から加護の与える強さは決まっています。桔梗を超える加護の発現は辰ノ宮には誰もいない筈だった」
加護は先天で後天することはない。
宗次郎にも加護はある。
走る背後に出現した白蛇は確かに高い加護を彼に与えたようだ。ここまで具現化に成功したのは、恐らく彼が七歳の節目を迎えるまでに発現を可能にさせたことが大きい。
「あ、見えました?でも貴方にとっては数あるウチの一つでしょう。陰陽師にとって式は道具。いや、それは華族も一緒か。僕の家で生かしていたら大変なことになっていたかも」
「桔梗…どうか無事でいてくれ、、、」
斗李の部屋に駆け込んできた隊員。
中央区と言えば帝都大病院がある場所。
桔梗のいる地区だと気づけば嫌な予感が的中した。斗李は直ちに陰陽寮の隊員を招集すれば討伐部隊は現地に出動する。
「中央区で妖の存在を確認。部隊は直ちに現地へ。住民の保護を最優先に迅速に対応を急げ」
「ボス、大変です!」
「今度はなんだ」
「ヤバいっす!今回の妖の事件、もしかしたら辰ノ宮家が一枚噛んでるかもしれません!!」
「なんだと?詳しく聞かせろ」
彰人の合図で後ろからは見知った人物が姿を現す。
隊員に連れられ入ってきた彼は真剣な眼差しで斗李を見つめた。
「お久しぶりです」
「…真睦家の次男か」
「流石は五芒様!僕のこと知ってたんですね。実は急のお願いがあってきました」
「言ってみろ」
「単刀直入に言えば、今回の事件、僕の婚約者が関与してるかもなんです。彼女は桔梗の妹。妬みの嫉妬で貴方から桔梗を引き剝がし、妖に襲わせる気でいます」
「!!!」
「今は時間がありません。桔梗が危ない。一緒に力を貸して下さい」
宗次郎は懐に下げた刀を掴むと二人は走り出す。
帝都の街はすっかり暗い曇に包まれ、次第に雨が降り出した。
「なぜ婚約者が怪しいと思った」
「異変に気付いたのはつい最近です。五芒家に嫁ぐと言って御父上を説得していた日、彼女の加護には濁りがありました」
「濁りだと?」
「はい。恐らくあれは本来の加護ではない。例えるなら別のエネルギーを代用したもの。辰ノ宮家の龍は青龍。その色が黒く見えた時に違和感を覚えました。微かですが妖の気配も感じ取りまして」
妖に操られている。
それが事実なら辰ノ宮家はとんでもない重罪を犯したことになる。妖の力を借り、加護の力を偽るのはタブー。また同じく加護をもつ他の人間の目を欺くほどだ。操る妖は高度な大妖怪と言える。
「君は桔梗の幼馴染だったな。心当たりは?」
「ん~…そうですね。そういえば昔、桔梗が結界の外に出てしまった日を考えてみたんです。刻印と同時に加護の喪失。続けて牡丹さんに発動した式の加護。でも今考えたら結構おかしいですよ。加護の力は血を移動することはない。産まれた時から加護の与える強さは決まっています。桔梗を超える加護の発現は辰ノ宮には誰もいない筈だった」
加護は先天で後天することはない。
宗次郎にも加護はある。
走る背後に出現した白蛇は確かに高い加護を彼に与えたようだ。ここまで具現化に成功したのは、恐らく彼が七歳の節目を迎えるまでに発現を可能にさせたことが大きい。
「あ、見えました?でも貴方にとっては数あるウチの一つでしょう。陰陽師にとって式は道具。いや、それは華族も一緒か。僕の家で生かしていたら大変なことになっていたかも」
「桔梗…どうか無事でいてくれ、、、」



