どうしてここに宗ちゃんがいるの?
桔梗が困惑していれば宗次郎はニコニコと笑っていた。
「やっぱ桔梗か!見慣れた後ろ姿だったからもしかしてと思って」
「どうして宗ちゃんが帝都にいるの?」
「ん?ああ…それは、「宗次郎さん!」」
急に背後から現れた牡丹が宗次郎の腕に抱きついた。
それに冷笑な宗次郎。
「急に私をおいて走り出すなんて酷いわ!まさかこんなところで穢れ者と対談?なんでお姉様がここにいるわけ?」
「病院で大先生に診ていただいた帰りです。五芒様はまだ少し時間がかかりますので」
「ふ~ん…大先生って帝都病院の院長じゃない。五芒家に嫁いだと思ったらもう上流階級気取り?穢れ者なんて診たとこで治るもんでもないというのに(笑)」
牡丹は同じく病院の婦人科外来からの帰りだと言う。
帝都の街を宗次郎とデートなんだとやけに自慢げに語る中、桔梗の手に持つ処方箋に嫌味な小言を添える。宗次郎は「牡丹さん」と釘を刺すも聞く耳を持たない。
「まあ宗次郎さん。貴方は辰ノ宮家の婿養子でしょう。婚約者である私を立てて下さらないと。いつまで過去の執念に囚われてるおつもり?穢れ者を相手にしていては辰ノ宮家が立ちませんのよ?」
「はは、穢れ者?そんなの相手にした覚え僕にはありませんよ。幼馴染への執念と言って下さい」
「なんですって⁈」
それには牡丹も怒って宗次郎に詰め寄った。
だが本人は相変わらずの笑みで態度にブレがなく心のうちが読めなかった。桔梗は宗次郎の表情に違和感を覚えた。
「抱っこ!」
急にチヨが抱っこをねだるので抱き上げてやれば牡丹が目を見張る。だが直ぐにプッと笑い出した。
「式を相手に抱っこ?お姉様も健気ね~式なんて華族の献上品。加護を与えるだけの価値にすぎない。そんな小さな式で務まるの?」
牡丹は背後に青龍を呼び出せばバカにしたように笑った。
それを見ていたチヨは怒った顔で牡丹を睨みつける。
「チーちゃんこの人いや!黒いでしゅ!」
「チヨちゃん?」
「ここいるでしゅ!悪霊退散なのでしゅ!」
チヨは牡丹をビシッと指させば背後からは龍が消えた。
それには牡丹もワナワナと体を震わせる。
「何よ…式神が偉そうに。私は辰ノ宮家の令嬢よ。この私に口答えするなんて生意気な」
牡丹が手を上げようとするのを庇おうとした瞬間、辺りには大きな衝撃音が鳴り響いた。道の反対側から出現したのは大きな土蜘蛛の妖で人々が悲鳴を上げながら逃げ回っていた。牡丹は悲鳴を上げれば宗次郎が「走って!」と促すので、桔梗はこの騒ぎを斗李に伝えるべく病院に急いだ。
桔梗が困惑していれば宗次郎はニコニコと笑っていた。
「やっぱ桔梗か!見慣れた後ろ姿だったからもしかしてと思って」
「どうして宗ちゃんが帝都にいるの?」
「ん?ああ…それは、「宗次郎さん!」」
急に背後から現れた牡丹が宗次郎の腕に抱きついた。
それに冷笑な宗次郎。
「急に私をおいて走り出すなんて酷いわ!まさかこんなところで穢れ者と対談?なんでお姉様がここにいるわけ?」
「病院で大先生に診ていただいた帰りです。五芒様はまだ少し時間がかかりますので」
「ふ~ん…大先生って帝都病院の院長じゃない。五芒家に嫁いだと思ったらもう上流階級気取り?穢れ者なんて診たとこで治るもんでもないというのに(笑)」
牡丹は同じく病院の婦人科外来からの帰りだと言う。
帝都の街を宗次郎とデートなんだとやけに自慢げに語る中、桔梗の手に持つ処方箋に嫌味な小言を添える。宗次郎は「牡丹さん」と釘を刺すも聞く耳を持たない。
「まあ宗次郎さん。貴方は辰ノ宮家の婿養子でしょう。婚約者である私を立てて下さらないと。いつまで過去の執念に囚われてるおつもり?穢れ者を相手にしていては辰ノ宮家が立ちませんのよ?」
「はは、穢れ者?そんなの相手にした覚え僕にはありませんよ。幼馴染への執念と言って下さい」
「なんですって⁈」
それには牡丹も怒って宗次郎に詰め寄った。
だが本人は相変わらずの笑みで態度にブレがなく心のうちが読めなかった。桔梗は宗次郎の表情に違和感を覚えた。
「抱っこ!」
急にチヨが抱っこをねだるので抱き上げてやれば牡丹が目を見張る。だが直ぐにプッと笑い出した。
「式を相手に抱っこ?お姉様も健気ね~式なんて華族の献上品。加護を与えるだけの価値にすぎない。そんな小さな式で務まるの?」
牡丹は背後に青龍を呼び出せばバカにしたように笑った。
それを見ていたチヨは怒った顔で牡丹を睨みつける。
「チーちゃんこの人いや!黒いでしゅ!」
「チヨちゃん?」
「ここいるでしゅ!悪霊退散なのでしゅ!」
チヨは牡丹をビシッと指させば背後からは龍が消えた。
それには牡丹もワナワナと体を震わせる。
「何よ…式神が偉そうに。私は辰ノ宮家の令嬢よ。この私に口答えするなんて生意気な」
牡丹が手を上げようとするのを庇おうとした瞬間、辺りには大きな衝撃音が鳴り響いた。道の反対側から出現したのは大きな土蜘蛛の妖で人々が悲鳴を上げながら逃げ回っていた。牡丹は悲鳴を上げれば宗次郎が「走って!」と促すので、桔梗はこの騒ぎを斗李に伝えるべく病院に急いだ。



