【流出映像】図書館の防犯カメラに、様子のおかしい学生が映っていた―市ヶ谷・外堀沿いの大学で起きていること―

【警視庁公安部 公安第四課 内部文書:事後調査報告書】

事案番号: Case-2026-03
対象者:芦沢紗月(あしざわさつき)(X大学大学院 人文科学研究科 民俗学専攻 博士課程3年)
現況: 2026年3月10日 21:58、学内地下書庫における防犯カメラのノイズ発生と同時に消息不明。
遺留品: 損壊したスマートフォン(液晶および基板に原因不明の「塩分を含む泥」の付着あり)、およびクラウド同期済み調査メモ。

添付資料: 最終目撃映像(X大学図書館・防犯カメラ)
再生時刻: 2026年3月10日 21:58:43

地下2階、閉架書庫。
一人の女性が、本棚の前で立ち止まる。

彼女は、ゆっくりと右手を壁に押し当てた。
次に、左手を。
そして、顔を。

まるで、壁の向こうに何かがあり、
それを聞こうとしているかのように。

21:58:51——映像にノイズが走る。
21:58:52——彼女の姿が、消えた。

壁には、濡れた手形だけが残っていた。


[画像:X大学図書館 地下2階閉架書庫 / 2026.03.10 21:58:50]
※警視庁押収資料より

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※特記事項
本資料は、事案Case-2026-03に係るデジタル遺留品(証拠品番号:2026-特03)から、警視庁サイバー犯罪対策課が抽出・復元した記録の写しである。

1.本資料には、捜査上の秘匿義務及び被疑者の権利保護に基づき、特定個別の法人名、教育機関名等に秘匿処理(マスキング)を施している。
2.本記録の閲覧により、精神的な不調を来す恐れがある。取り扱いには十分注意されたい。