転生した特典が鼻かんだティッシュよりしょぼすぎる!〜ゴミ武器はゴミとしてぶん投げる〜

 「起きて…起きてください」

 お、お決まりのセリフだ。
 やはり俺の予想は間違っていなかったようだ。

 「起きてくださいってば」

 やっぱり俺が元いた世界ではないっぽいな。
 俺は異世界に転生したようだ。
 どうせこの声も、女神か何かだろう。

 「ようやく起きましたね」

 「えっと、ここは?」

 「気づきましたか?ここはあなたが先程までいた世界ではありません」

「やっぱりな。死んで異世界に来たのか」

「驚かないのですか?あなた死んだんですよ?」

 何もかも予想通りの会話だ。

「死んだもなにも、俺は自分の意思でここにきたんだ」

「自分で死んだ?一体なぜ?」
 
「精神的に何もかも追い込まれていたんだよ」

 ラノベの見すぎで憧れてたからつい調子に乗って死んでみたなんて馬鹿なこと、口が裂けても言えねーよ。

「大変だったんですね」

「でも君がいれば俺は安心だけどな」

「まあ、だめです。恥ずかしいですわ」

 ふっ。この世界の女はちょろいみたいだぜ。
 しかもこんな可愛いなんて、俺がきた世界は当たりだったみたいだな。

「そう言えば、何で俺はこの世界へ?」

「それは、この世界の邪悪な魔王を倒して欲しいからです。
 そしてあなたは、その勇者に選ばれました。」

 やっぱりな。
 絶対そうだと思ったわー。
まじで今まで怖いくらいに全部予想通りだぜ。
 どうせ今からチートアイテムをくれるんだろ。
まあ、一応、

「でもそんな相手にこんな俺が太刀打ちできるのかー?
 流石に手ぶらじゃ無理だぜー?」

「もちろんそんなことはございません。
 勇者様には、相棒の武器を選んでもらいます。 
 どうぞ、ここから好きな物を選んでください」

 だが、俺には一切の迷いもなかった。
 俺は弓を選ぶ。
 なぜなら俺は前世ではFPSを腐るほどやってたおかげか誰よりもエームには自信があるからだ。

「じゃあ、俺はこの弓にします」

 何の震えもない声で、俺は答えた。

「弓?が何かわかりませんが、このクロスボウで良いのですね?」

この世界では弓とは言わないらしい。
 恐らく剣や斧も、ソードとかアローとかいうのだろう。
まあ、たいしたことではない。

「俺はこれで世界を救う。」

「では、行ってらっしゃいませ。
 困ったことがあったらまた来てくださいね。」

こうして俺の異世界生活が始まった。

 お?ようやく敵キャラ発見だ。
いかにも弱そうだな。まずはチュートリアルか。

「グラルル…ララララ」

「お前は俺の記念すべき初めての相手だ!」

 矢をいっぱいに弾いて相手の頭という頭に直撃させた。
 やっぱり俺の腕は異世界でも鈍らないようだな。

「グルル…ララララ、、、ラー!」

ん?ダメージ全く効いてなくね?