【事案報告書 C-003】
報告日時: 2023年9月10日 午後3時22分
管轄: 千葉県警察本部 市川警察署
報告者: 警部補 渡辺修
事案種別: 成人女性行方不明事案
事案概要
2023年9月10日午後1時10分、市川市八幡2丁目22番地在住の会社員、高橋誠氏(39歳)より、妻・高橋恵子さん(37歳)の行方不明について通報あり。
通報内容によれば、同日午前10時30分頃、自宅に宅配便の配達員を名乗る男が訪問。インターホン越しに対応した恵子さんが玄関を開けたところ、そのまま行方不明となった。
現場状況
高橋宅の玄関は開いたままの状態で発見された。玄関内に恵子さんの履いていたスリッパが片方脱げた状態で放置。もう片方は玄関外、約3メートルの位置に落ちていた。
玄関から道路へ向かって、引きずられたような痕跡が確認された。恵子さんが抵抗した可能性が高い。
近隣の防犯カメラ映像を確認したところ、午前10時28分、大手宅配業者「ヤマキ運輸」の制服を着た男が高橋宅を訪問する様子が記録されていた。
男は身長170センチ程度、体格は中肉。顔は帽子とマスクで隠れており、識別困難。荷物を手に持っているように見えたが、詳細は不明。
午前10時33分、同じ男が恵子さんと思われる女性を伴って家から出てくる映像を確認。女性は男に腕を掴まれており、抵抗しているようにも見える。
男は女性を路上に停めていた配送車両(ヤマキ運輸のロゴ入り)に押し込み、運転席に乗り込んで発進。ナンバープレートは泥で汚れており、判読不可能。
証言記録
証言者: 高橋誠(夫)
「私は在宅勤務で、二階の書斎で仕事をしていました。妻は一階で洗濯物を畳んでいたはずです。
午前10時半頃、インターホンが鳴りました。私は会議中だったので出られなかった。妻が出たんだと思います。
『はい、高橋ですが』という妻の声が聞こえました。その後、『あ、はい。ちょっと待ってください』と。
それから玄関のドアを開ける音がして。そのあとは……特に何も聞こえませんでした。会議に集中していたので。
会議が終わったのが11時半。下に降りていったら、玄関のドアが開いたままで。妻はいなくて。

最初は何かの用事で近所に出たのかと思いました。でも、スリッパが脱げてるのはおかしいと思って。それに、スマホも財布も家にあったんです。
それで周辺を探して、近所の人にも聞いたんですが、誰も見ていないと。もう1時間以上経っていたので、警察に連絡しました。
妻が自分から知らない男についていくなんて、ありえません。何かされたんです。脅されたか、暴力を振るわれたか……」
証言者: 福田幸子(隣家住民、52歳)
「午前10時半頃、ヤマキ運輸のトラックが停まってるのを見ました。窓から見えたんです。
配達員さんが高橋さんのお宅の玄関に向かっていくのも見えました。特に変わった様子はなかったですよ。普通の配達員さんに見えました。
でも、今思えば、トラックのエンジンがかかったままだったんです。普通、配達のときってエンジン切りますよね?それがちょっと気になったかな。
その後、また同じ配達員さんが出てきて。誰か女性と一緒でしたけど、まさか高橋さんだとは思いませんでした。距離もあったし。
女性は何か配達員さんと話してるのかなと思ったんです。まさか連れ去られてるなんて……」
ヤマキ運輸株式会社への照会結果
市川営業所に確認したところ、同日午前10時30分前後、高橋宅への配達予定は一切なし。
同時刻、市川市八幡地区を担当する配達員は別の場所で配達業務を行っており、アリバイあり。
防犯カメラに映っていた車両のナンバー(一部判読可能だった部分)は、ヤマキ運輸の登録車両と一致せず。
「制服、車両ともに精巧な偽装と思われる。当社としても大変遺憾であり、警察の捜査に全面協力する」との回答。
捜査経過
犯人は大手宅配業者を装い、計画的に恵子さんを拉致したものと判断。類似手口による事件の有無を確認中。
車両の行方を追跡するため、周辺の防犯カメラ映像を広範囲に収集中。偽装車両の入手経路についても捜査を進める。
現時点で身代金要求等はなし。犯行動機は不明。
報告者: 渡辺修(印)
報告日時: 2023年9月10日 午後3時22分
管轄: 千葉県警察本部 市川警察署
報告者: 警部補 渡辺修
事案種別: 成人女性行方不明事案
事案概要
2023年9月10日午後1時10分、市川市八幡2丁目22番地在住の会社員、高橋誠氏(39歳)より、妻・高橋恵子さん(37歳)の行方不明について通報あり。
通報内容によれば、同日午前10時30分頃、自宅に宅配便の配達員を名乗る男が訪問。インターホン越しに対応した恵子さんが玄関を開けたところ、そのまま行方不明となった。
現場状況
高橋宅の玄関は開いたままの状態で発見された。玄関内に恵子さんの履いていたスリッパが片方脱げた状態で放置。もう片方は玄関外、約3メートルの位置に落ちていた。
玄関から道路へ向かって、引きずられたような痕跡が確認された。恵子さんが抵抗した可能性が高い。
近隣の防犯カメラ映像を確認したところ、午前10時28分、大手宅配業者「ヤマキ運輸」の制服を着た男が高橋宅を訪問する様子が記録されていた。
男は身長170センチ程度、体格は中肉。顔は帽子とマスクで隠れており、識別困難。荷物を手に持っているように見えたが、詳細は不明。
午前10時33分、同じ男が恵子さんと思われる女性を伴って家から出てくる映像を確認。女性は男に腕を掴まれており、抵抗しているようにも見える。
男は女性を路上に停めていた配送車両(ヤマキ運輸のロゴ入り)に押し込み、運転席に乗り込んで発進。ナンバープレートは泥で汚れており、判読不可能。
証言記録
証言者: 高橋誠(夫)
「私は在宅勤務で、二階の書斎で仕事をしていました。妻は一階で洗濯物を畳んでいたはずです。
午前10時半頃、インターホンが鳴りました。私は会議中だったので出られなかった。妻が出たんだと思います。
『はい、高橋ですが』という妻の声が聞こえました。その後、『あ、はい。ちょっと待ってください』と。
それから玄関のドアを開ける音がして。そのあとは……特に何も聞こえませんでした。会議に集中していたので。
会議が終わったのが11時半。下に降りていったら、玄関のドアが開いたままで。妻はいなくて。

最初は何かの用事で近所に出たのかと思いました。でも、スリッパが脱げてるのはおかしいと思って。それに、スマホも財布も家にあったんです。
それで周辺を探して、近所の人にも聞いたんですが、誰も見ていないと。もう1時間以上経っていたので、警察に連絡しました。
妻が自分から知らない男についていくなんて、ありえません。何かされたんです。脅されたか、暴力を振るわれたか……」
証言者: 福田幸子(隣家住民、52歳)
「午前10時半頃、ヤマキ運輸のトラックが停まってるのを見ました。窓から見えたんです。
配達員さんが高橋さんのお宅の玄関に向かっていくのも見えました。特に変わった様子はなかったですよ。普通の配達員さんに見えました。
でも、今思えば、トラックのエンジンがかかったままだったんです。普通、配達のときってエンジン切りますよね?それがちょっと気になったかな。
その後、また同じ配達員さんが出てきて。誰か女性と一緒でしたけど、まさか高橋さんだとは思いませんでした。距離もあったし。
女性は何か配達員さんと話してるのかなと思ったんです。まさか連れ去られてるなんて……」
ヤマキ運輸株式会社への照会結果
市川営業所に確認したところ、同日午前10時30分前後、高橋宅への配達予定は一切なし。
同時刻、市川市八幡地区を担当する配達員は別の場所で配達業務を行っており、アリバイあり。
防犯カメラに映っていた車両のナンバー(一部判読可能だった部分)は、ヤマキ運輸の登録車両と一致せず。
「制服、車両ともに精巧な偽装と思われる。当社としても大変遺憾であり、警察の捜査に全面協力する」との回答。
捜査経過
犯人は大手宅配業者を装い、計画的に恵子さんを拉致したものと判断。類似手口による事件の有無を確認中。
車両の行方を追跡するため、周辺の防犯カメラ映像を広範囲に収集中。偽装車両の入手経路についても捜査を進める。
現時点で身代金要求等はなし。犯行動機は不明。
報告者: 渡辺修(印)

