【事案報告書 B-002】
報告日時: 2023年9月6日 午前6時15分
管轄: 群馬県警察本部 前橋東警察署
報告者: 巡査部長 小林達也
事案種別: 成人男性行方不明事案(特異行方不明者)
事案概要
2023年9月5日午後11時50分、前橋市富士見町4丁目8番地在住の会社員、木村聡氏(35歳)の行方不明について、同居する交際相手の山田麻衣子さん(32歳)より通報あり。
通報内容によれば、木村氏は同日午後10時30分頃、自宅で就寝準備をしていた。山田さんが入浴中、外で飼育していた犬(ゴールデンレトリバー、オス、5歳、名前:ラッキー)が激しく吠える声を聞いた。
入浴を終えた山田さんが午後11時頃に庭を確認したところ、犬が血を流して倒れており、木村氏の姿はなかった。
現場状況
木村宅の庭(約30坪)にて、飼い犬が頭部を鈍器のようなもので殴打され、死亡しているのを確認。血痕が半径約2メートルの範囲に飛散。
犬の鎖は切断されていた。工具で切断されたような痕跡が見られる。
庭から道路へと続く土の上に、複数の足跡を確認。木村氏のものと思われる足跡(サイズ26.5センチのスリッパ)と、それを追うような別の足跡(革靴、サイズ27センチ程度)が2名分。
道路上には、タイヤ痕が残されており、車両で連れ去られた可能性が高い。タイヤ痕の分析から、1.5トン程度のバン型車両と推定。

木村氏の携帯電話は自宅リビングのテーブル上に放置されていた。最終通信記録は午後10時15分。
証言記録
証言者: 山田麻衣子(交際相手)
「聡さんは優しい人です。ラッキーをとても可愛がっていました。毎日散歩に連れて行って、餌も自分であげて。あのラッキーが……あんな姿で……」
(証言者、ここで号泣。5分間の中断)
「私がお風呂に入ったのは午後10時20分頃です。聡さんは『先に入ってきて』と言って、リビングでスマホを見ていました。
お風呂に入って10分くらいしたとき、ラッキーが吠え始めたんです。普通の吠え方じゃなかった。何か……怯えているような、でも怒っているような。
すぐに出ようかと思ったんですが、聡さんが見に行くだろうと思って。それに、たまに猫とかが庭に入ってきて吠えることもあったので。
でも、吠え声が急に止まったんです。それが不気味で。キャンって悲鳴みたいな声が一回して、それから静かになって。
急いで上がって服を着て外に出たら……ラッキーが倒れていて。聡さんはどこにもいなくて。
庭を探しました。家の中も全部見ました。でもいない。携帯に電話しても、リビングで着信音が鳴るだけ。誰が、何のために……」
証言者: 斎藤忠(近隣住民、68歳)
「午後10時40分頃かな、犬の鳴き声がしたのは。ワンワンって激しく吠えててね。でもすぐ静かになったから、気にしなかった。
その後、車のエンジン音が聞こえたよ。最近はあまり車通りのない時間帯だから、珍しいなとは思ったけど。
窓から見たらね、白っぽいバンが道路に停まってた。ライトは消えてたけど、街灯の光で見えた。
誰か乗り込んだみたいで、そのあとすぐ発進していった。ナンバーまでは見えなかったなあ。
まさかそれが……」
捜査経過
現場に残された足跡、タイヤ痕の石膏採取を実施。DNA鑑定のため血痕採取。防犯カメラ映像の収集を進めている。
木村氏の交友関係、金銭トラブル、勤務先での人間関係等について調査中。現時点で事件性は高いと判断。
犬を殺害してまで連れ去った動機について、慎重に捜査を進める必要がある。
報告者: 小林達也(印)
報告日時: 2023年9月6日 午前6時15分
管轄: 群馬県警察本部 前橋東警察署
報告者: 巡査部長 小林達也
事案種別: 成人男性行方不明事案(特異行方不明者)
事案概要
2023年9月5日午後11時50分、前橋市富士見町4丁目8番地在住の会社員、木村聡氏(35歳)の行方不明について、同居する交際相手の山田麻衣子さん(32歳)より通報あり。
通報内容によれば、木村氏は同日午後10時30分頃、自宅で就寝準備をしていた。山田さんが入浴中、外で飼育していた犬(ゴールデンレトリバー、オス、5歳、名前:ラッキー)が激しく吠える声を聞いた。
入浴を終えた山田さんが午後11時頃に庭を確認したところ、犬が血を流して倒れており、木村氏の姿はなかった。
現場状況
木村宅の庭(約30坪)にて、飼い犬が頭部を鈍器のようなもので殴打され、死亡しているのを確認。血痕が半径約2メートルの範囲に飛散。
犬の鎖は切断されていた。工具で切断されたような痕跡が見られる。
庭から道路へと続く土の上に、複数の足跡を確認。木村氏のものと思われる足跡(サイズ26.5センチのスリッパ)と、それを追うような別の足跡(革靴、サイズ27センチ程度)が2名分。
道路上には、タイヤ痕が残されており、車両で連れ去られた可能性が高い。タイヤ痕の分析から、1.5トン程度のバン型車両と推定。

木村氏の携帯電話は自宅リビングのテーブル上に放置されていた。最終通信記録は午後10時15分。
証言記録
証言者: 山田麻衣子(交際相手)
「聡さんは優しい人です。ラッキーをとても可愛がっていました。毎日散歩に連れて行って、餌も自分であげて。あのラッキーが……あんな姿で……」
(証言者、ここで号泣。5分間の中断)
「私がお風呂に入ったのは午後10時20分頃です。聡さんは『先に入ってきて』と言って、リビングでスマホを見ていました。
お風呂に入って10分くらいしたとき、ラッキーが吠え始めたんです。普通の吠え方じゃなかった。何か……怯えているような、でも怒っているような。
すぐに出ようかと思ったんですが、聡さんが見に行くだろうと思って。それに、たまに猫とかが庭に入ってきて吠えることもあったので。
でも、吠え声が急に止まったんです。それが不気味で。キャンって悲鳴みたいな声が一回して、それから静かになって。
急いで上がって服を着て外に出たら……ラッキーが倒れていて。聡さんはどこにもいなくて。
庭を探しました。家の中も全部見ました。でもいない。携帯に電話しても、リビングで着信音が鳴るだけ。誰が、何のために……」
証言者: 斎藤忠(近隣住民、68歳)
「午後10時40分頃かな、犬の鳴き声がしたのは。ワンワンって激しく吠えててね。でもすぐ静かになったから、気にしなかった。
その後、車のエンジン音が聞こえたよ。最近はあまり車通りのない時間帯だから、珍しいなとは思ったけど。
窓から見たらね、白っぽいバンが道路に停まってた。ライトは消えてたけど、街灯の光で見えた。
誰か乗り込んだみたいで、そのあとすぐ発進していった。ナンバーまでは見えなかったなあ。
まさかそれが……」
捜査経過
現場に残された足跡、タイヤ痕の石膏採取を実施。DNA鑑定のため血痕採取。防犯カメラ映像の収集を進めている。
木村氏の交友関係、金銭トラブル、勤務先での人間関係等について調査中。現時点で事件性は高いと判断。
犬を殺害してまで連れ去った動機について、慎重に捜査を進める必要がある。
報告者: 小林達也(印)

