春が来るまで、好きでいさせて。


第四章 受験前夜

冬。

いよいよ受験が近づいた。

不安でいっぱい。

落ちたらどうしよう。

離れたらどうしよう。

うるはと同じ学校に行けなかったら。

それが一番怖い。

「もし落ちたら?」

つい聞いてしまった。

うるはは少し考えて、

「迎えに行く」

「え?」

「どこにいても」

その言葉が、まっすぐすぎて。

「だから受かれ」

最後はいつもの意地悪。

「頑張れじゃないの?」

「頑張ってるの知ってるから」

泣きそうになる。

私はこの人の隣に行きたい。

ただそれだけ。