春が来るまで、好きでいさせて。

第三章 嫉妬という名前の気持ち

文化祭。

私はまだ受験生で、見学として行った。

うるはのクラスは模擬店。

女子と楽しそうに笑ってる姿を見た瞬間、

胸がぎゅっとなった。

わかってる。

ただのクラスメイト。

でも。

あんな顔、私だけにしてほしい。

最低だな、って思う。

自分でも。

「来てたの?」

後ろから声。

振り向くと、うるは。

「うん」

少し素っ気なくなる。

「なんでそんな顔」

「別に」

また嘘。

うるはは少し黙ってから、

「嫉妬?」

って笑う。

悔しいけど当たってる。

私は目を逸らす。

その瞬間、手を掴まれた。

「俺の彼女」

その一言。

「他のやつに渡す気ないから」

心臓が壊れそう。

意地悪なくせに、こういう時だけ真っ直ぐ。

私は結局、うるはに弱い。