春が来るまで、好きでいさせて。

第一章 出会いは少し意地悪

私はるあ。受験生。

志望校は、うるはの通う高校。

理由はたくさんあるけど、
一番大きいのは――うるはがいるから。

うるはは高一の先輩。
溺愛体質で、でもちょっと意地悪。

初めてちゃんと話した日のこと、今でも覚えてる。

「同じ高校来たいの?」

にやって笑いながら聞いてくる。

「うん」

そう答えたら、

「俺がいるから?」

すぐそうやって意地悪。

「ちがうし」

って言いながら、顔はきっと赤い。

うるはは楽しそうに笑う。

「頑張れよ、受験生」

頭をぽんってされて、心臓が跳ねる。

ずるい。

その日から、私はもっと本気になった。

勉強も。

恋も。