その直後、優作は夏休みに入ってから今日までの間に勇に会えなかった寂しさと、明日は彼に会える嬉しさが入り混じった感覚がした。
「……夏休みか。今まで会えなくても平気だったのにな」
優作は呟くと勉強机を離れ、ベッドにダイブした。脳裏に勇の顔が浮かび、なぜか顔が熱くなっていく。
夏休みの期間は帰宅部の優作と、剣道部の勇が会う時間がないのは当然のことだった。たとえ毎日顔を合わさなくても、会えばいつでも笑い合える距離感が心地よいーーはずだったのに。
「いつから僕はこんなにも、勇に会いたいと思うようになったんだろう」
そして、この気持ちはなんなのか。今の優作には分からなかった。
一方、勇も電話を切ったあと優作の姿を脳裏に思い出していた。
「あいつの元気そうな声が聞けてよかった」
それと同時に、声を聞いたら今度は顔を見たいと思っている自分がいることに驚く。
「いやいや。優作の顔なんて飽きるほど見てきただろ」
あの優しくて穏やかな陽だまりのような笑顔。それをいつまでも近くで見ていたい、守りたい。
それと同時に身体の中から湧き上がる熱に、勇は違和感をおぼえながらも、
「……まあ明日は優作に会えるしな」
そう独り言を呟き、両腕を頭の後ろで組んで伸びをした。勉強机と対になる回転椅子の背もたれが、彼の重みでぎしっと鳴った。
「……夏休みか。今まで会えなくても平気だったのにな」
優作は呟くと勉強机を離れ、ベッドにダイブした。脳裏に勇の顔が浮かび、なぜか顔が熱くなっていく。
夏休みの期間は帰宅部の優作と、剣道部の勇が会う時間がないのは当然のことだった。たとえ毎日顔を合わさなくても、会えばいつでも笑い合える距離感が心地よいーーはずだったのに。
「いつから僕はこんなにも、勇に会いたいと思うようになったんだろう」
そして、この気持ちはなんなのか。今の優作には分からなかった。
一方、勇も電話を切ったあと優作の姿を脳裏に思い出していた。
「あいつの元気そうな声が聞けてよかった」
それと同時に、声を聞いたら今度は顔を見たいと思っている自分がいることに驚く。
「いやいや。優作の顔なんて飽きるほど見てきただろ」
あの優しくて穏やかな陽だまりのような笑顔。それをいつまでも近くで見ていたい、守りたい。
それと同時に身体の中から湧き上がる熱に、勇は違和感をおぼえながらも、
「……まあ明日は優作に会えるしな」
そう独り言を呟き、両腕を頭の後ろで組んで伸びをした。勉強机と対になる回転椅子の背もたれが、彼の重みでぎしっと鳴った。
