陛下、普通に寝かせてください!~夢喰帝と空想寵妃~

 遥か昔、善なる国は夢の中にしかないと神仙は考えた。
 神仙は深く眠り、夢の中に国を創った。
 悪夢に侵されぬよう、国の護りに獏が選ばれた。
 獏は悪夢を求め、夜な夜な夢を渡った。
 だが、獏が喰いきれぬほどに世界は悪夢で満ちている。
 それゆえ獏は姿を変えた。
 幾代にも渡って、この睡嘉国(すいかこく)を護り続けるために。