その後俺は校長室に押し込まれ、緊張しながらもソファに座らせてもらった。
どうやら、校長は俺を探すついでに授業風景を見にいってるみたいだ。
意外と暇なんだな、なんてちょっと失礼なことを考えながら待つ。
それから10分ほど経って、校長が来た。
「やあ、一条くん。話は聞いてるよ。待たせちゃってすまなかったね」
校長の名前は咲間大河といって、年齢は見た目的には20代後半に見える。
って、実際は30代後半らしいけど。
サラサラの黒髪に真っ赤な瞳、顔立ちもすごく整っててかっこいいなと思ってしまう。
スタイルもすごくいい。
「い、いえ…!僕も遅れてしまってすみませんでした!」
迷ってしまったせいで遅くなっちゃったから、俺は思わず頭を下げた。
そんな俺に、校長は優しく言った。
「いや、いいんだよ。お互い様だよ。さあ座って、これからの話をさせてほしい」
俺はその言葉に頷いて、座らせてもらった。
それから、校長も俺の前に座った。
「君を特別教諭として紹介してくれた海音からいろいろ聞いたよ。大変だったんだね。君はオメガなんでしょう?」
海音というのは、俺が通っていた中学の校長の式町海音先生のこと。
話をいろいろしておくと言っていたから、最低限のことは言っているんだろう。
「はい。そうですね…。オメガってだけで、いろんなところで門前払いされましたしね
。でも、ここで働かせてもらえるようで本当によかったです」
俺はニコリと笑って見せた。
「そうか。そういえば、私はアルファだけど大丈夫かい?アルファがトラウマだと聞いているのだが…」
その言葉に、自分自身が驚いた。
たしかにこの人はアルファだ。
でも、いつものようにトラウマが蘇ることもない。
この部屋に入った時点で、この人がアルファなのはフェロモンでわかっていたはずなのに。
「たしかにアルファの存在はすごく怖いです。けれど、自分に危害を加えないとわかるアルファは平気みたいです」
校長も霜降くんもそうだ。
「そうか、ならよかった。じゃあ、早速仕事内容を話すね。一条くんには、2年の担当を任せたいんだ。特に3組かな」
「どうして3組なんですか?」
校長は難しい顔をした後、言いにくそうにして話した。
「霜降がいるからね」
「…その、霜降くんっていうのはやっぱり問題児なんですか?」
「ははっ。まあ、そうだね。知っての通り問題児ではあるが、彼なりの事情があるからね。それに、一条くんとなら上手くやっていける気がするんだ」
校長は軽く笑い飛ばした。
彼なりに事情というと、オメガ嫌いだと言ったこととなにか関係があるのだろうか。
というか、上手くやっていけると言ったけれど無理なんじゃないか?
オメガ嫌いなわけだし…。
「ともかく、できればでいいから霜降のサポートをしてほしい。もちろん、他の生徒のこともね」
校長は俺にニコッと笑った。
たしかに断ることもできるが、仕事が見つかる可能性は少ない。
国からの支援があるといっても、やはり無職は嫌だ。
俺は強く頷いた。
「わかりました。明日からよろしくお願いします」
「ああ、ありがとう。こちらこそよろしくね」
ーーーーー
その後俺は校舎案内をしてもらって、帰ることになった。
下駄箱で靴を履いていると、足音が聞こえてきた。
さっき授業が始まったばかりだから、移動教室の生徒かな?
「お前…」
とっさに振り返ると、そこにいたのは霜降くんと深い藍色の髪の男の子だった。
「ん?凛の知り合い?」
そう言って男の子は笑った。
どうやら、校長は俺を探すついでに授業風景を見にいってるみたいだ。
意外と暇なんだな、なんてちょっと失礼なことを考えながら待つ。
それから10分ほど経って、校長が来た。
「やあ、一条くん。話は聞いてるよ。待たせちゃってすまなかったね」
校長の名前は咲間大河といって、年齢は見た目的には20代後半に見える。
って、実際は30代後半らしいけど。
サラサラの黒髪に真っ赤な瞳、顔立ちもすごく整っててかっこいいなと思ってしまう。
スタイルもすごくいい。
「い、いえ…!僕も遅れてしまってすみませんでした!」
迷ってしまったせいで遅くなっちゃったから、俺は思わず頭を下げた。
そんな俺に、校長は優しく言った。
「いや、いいんだよ。お互い様だよ。さあ座って、これからの話をさせてほしい」
俺はその言葉に頷いて、座らせてもらった。
それから、校長も俺の前に座った。
「君を特別教諭として紹介してくれた海音からいろいろ聞いたよ。大変だったんだね。君はオメガなんでしょう?」
海音というのは、俺が通っていた中学の校長の式町海音先生のこと。
話をいろいろしておくと言っていたから、最低限のことは言っているんだろう。
「はい。そうですね…。オメガってだけで、いろんなところで門前払いされましたしね
。でも、ここで働かせてもらえるようで本当によかったです」
俺はニコリと笑って見せた。
「そうか。そういえば、私はアルファだけど大丈夫かい?アルファがトラウマだと聞いているのだが…」
その言葉に、自分自身が驚いた。
たしかにこの人はアルファだ。
でも、いつものようにトラウマが蘇ることもない。
この部屋に入った時点で、この人がアルファなのはフェロモンでわかっていたはずなのに。
「たしかにアルファの存在はすごく怖いです。けれど、自分に危害を加えないとわかるアルファは平気みたいです」
校長も霜降くんもそうだ。
「そうか、ならよかった。じゃあ、早速仕事内容を話すね。一条くんには、2年の担当を任せたいんだ。特に3組かな」
「どうして3組なんですか?」
校長は難しい顔をした後、言いにくそうにして話した。
「霜降がいるからね」
「…その、霜降くんっていうのはやっぱり問題児なんですか?」
「ははっ。まあ、そうだね。知っての通り問題児ではあるが、彼なりの事情があるからね。それに、一条くんとなら上手くやっていける気がするんだ」
校長は軽く笑い飛ばした。
彼なりに事情というと、オメガ嫌いだと言ったこととなにか関係があるのだろうか。
というか、上手くやっていけると言ったけれど無理なんじゃないか?
オメガ嫌いなわけだし…。
「ともかく、できればでいいから霜降のサポートをしてほしい。もちろん、他の生徒のこともね」
校長は俺にニコッと笑った。
たしかに断ることもできるが、仕事が見つかる可能性は少ない。
国からの支援があるといっても、やはり無職は嫌だ。
俺は強く頷いた。
「わかりました。明日からよろしくお願いします」
「ああ、ありがとう。こちらこそよろしくね」
ーーーーー
その後俺は校舎案内をしてもらって、帰ることになった。
下駄箱で靴を履いていると、足音が聞こえてきた。
さっき授業が始まったばかりだから、移動教室の生徒かな?
「お前…」
とっさに振り返ると、そこにいたのは霜降くんと深い藍色の髪の男の子だった。
「ん?凛の知り合い?」
そう言って男の子は笑った。

