折り鶴サマの満つる刻

 ドア越しに、一階から「いってきまーす」と挨拶している子どもたちの声が聞こえる。時計は見ていないが、多分登校時間になっているのだろう。
 それに答える職員の声も合わせて聞きながら、俺は自室のベッドでごろりと寝返りを打つ。部屋のカーテンはまだ開いておらず、隙間から差す朝日が部屋のフローリングに白く細い線を落としている。
 生まれて初めて、仮病を使った。少し心苦しいが、学校には職員から休みの連絡を入れてもらった。具合が悪いというのは嘘だが、気力がないというのは本当だ。
 光里の失踪騒動のあと、散々無理をしたせいで治りかけの足をさらに痛め、大事をとって数日は安静する羽目になった。その間、一日だけ熱が出たりもしたが、おおむね他に目立った体調不良はなく、職員一同胸を撫で下ろしていた。
 だが熱が引いた後も、霧が晴れたような明晰さと、曇天に覆われたような重たい後悔の念が頭の中に居座り続けた。肉体に戻ってから長らく遠く不明瞭だった記憶が、生々しい質感を伴って昨日のことの如く脳裏を駆け巡る。
 ベッドの上でゆっくりと身を起こし、足に負荷をかけないよう気を付けながら立ち上がる。相変わらず荷解きも済んでいない殺風景な室内を横切り、壁際にある据え置きのデスクに向かう。
 学校の教科書やノート類が置かれたその隙間に、小さな茶色い折り鶴が羽をたたんで窮屈そうに転がっている。いつぞや公園で拾った、あの不思議な鶴だ。
 手のひらに載せ、しばらくじっと見つめてから、意を決して折り紙の折り目に爪の先をひっかける。紙を破かないよう慎重に、きれいに折り込まれていた鶴を開いて解体していく。
 色のついていない折り紙の裏側、鶴の体内に封じられていた白紙の面が開示される。そこには手書きの細い文字でこう記されていた。
『いなくなればいいのに』
 見覚えのある筆跡に、やはりそうかと腑に落ちる。俺の筆跡だ。俺が、この鶴に思いのたけを吐き出したのだ。
 亮など、いなくなってしまえばいい、と。
 ツルから『折り鶴サマ』を教わって以降、彼に勧められた通り時折、折り紙の裏に自分の心内を書くようになった。願い事をするというより、日記みたいな感覚だった。
 その日あった嬉しいことや楽しいこと、あるいは嫌なことを吐き出す作業は、それまで内側にこもりがちだった心をいくらか楽にしてくれた。ただ現実逃避のためだけに折り続けていた鶴たちに、ようやく魂が宿ったような心地がした。
 ツルの言う通り、実際にあるかないかなんて重要じゃない。実在するまじないでなくとも、折り鶴サマは俺に明るい影響をもたらしてくれた。
 でも唯一、衝動に任せてこの一羽にだけ書き殴った恨み言が、その後本当に叶ってしまった。
 完全に、今度こそ綺麗に全てを思い出して見得た事のあらましに、我事ながらやるせなさを覚える。全てはここから始まり、ここで終わっていた。俺が、俺自身と向き合えれば済むという、わかってしまえば拍子抜けするほどシンプルな話だ。
 そのシンプルな結論にたどりつくまで、こんなにも時間がかかったしまったとを思うと苦々しい思いだ。三途の川を渡りかけ、守るべき妹を悲しませ、かつてどん底からすくい上げてくれた人の記憶を、こんなにも長く”なかったこと”にしてしまった。
 ツルは今、どこにいるだろう。会いたい。会って、何を話せばいいかまだわからないけど、それでも会って話したい。
 探しに、行かないと……。
 二階の自室を出て階段を下りる。本当はまだ松葉杖があった方が望ましいのだが、面倒だから置いてきた。体重をかけないよう引きずりながら歩けばなんとかなるだろう。
 和室で業務日誌をつけていた職員の男性が顔をのぞかせ、「どうした?」と心配してくれたが、気晴らしに散歩してくるとだけ告げてホームを出た。秋晴れの空の下、鷹の群れが列を組みながら南の方へと飛んでいく。
 平日の日中、大人も子どもも仕事や学校で出払っているこの時間帯、つぐみの家の向かい側の公園には誰もおらず、閑散としている。
 最初にツルと名乗る同年代の少年と出会ったのは、この公園のベンチだった。
 祖父が入院し、亮が家に居座り始めて間もない頃だ。帰れば殴られるとわかっている家に早く帰るのが嫌で、いつもギリギリまで粘って光里のお迎えに行っていた。
 その長い待ち時間をつぶすために訪れていたこの公園で、俺とツルは出会った。思えば最初から、彼は塩越高校の制服と、校舎内じゃないのになぜか黄色いラインの入った上履きを履いた恰好だった。
『ねぇ、今にも死にそうな顔してるけど大丈夫?』
 その一言から、全てが始まったのだ。
 初めは”なんだこいつ”と思った。第一声から無遠慮だし、ほっといてくれと言ってもまるで聞かないし、辟易して公園に行かなくなると、今度は狙ったように行く先々に現れる。質の悪いストーカーかと、割と本気で警察に突き出しやろうかと思っていた。
 だが少しずつ話をするようになり、ストーカー疑惑は徐々に晴れていった。変わらず”なんだこいつ”とは思っていたが、気づけばツルといる時間は、自分が自分でいるためになくてはならない時間となった。
 マイペースで一方的に人を振り回し、からかって遊んでばかりの困った性格の持ち主だったが、その言動は気ままで奔放に見えていつも計算された距離感を保っていた。迷惑をかけない程度に迷惑をかける、というと矛盾して聞こえるかもしれない。けど事実、そういう奴だった。
 ずっと、誰かにそばにいてほしかった。不必要に干渉して来ず、けどこちらを理解して見守ってくれて、何があっても離れたりしない、そんな物語みたいに都合のいい他人を求めていた。
 家族では駄目だった。家族だからこそ縋れない。心配をかけてしまう。置かれた環境は同じで、余裕がないのはお互い様だ。せめて一人は”大丈夫”って顔をしてないと、母も妹も心を壊してしまう。家族が、崩壊してしまう。
 だからふいに現れたツルは、言ってしまえば最高に都合のいい存在だった。
 同情するのでもなく、正論で追い詰めるのでもなく、ただ近くにいて取り留めのない話をしたり、からかってきたり、時に俺の欲しい言葉を見透かしたように送ってくれる。
 公園か、校舎の屋上に行けば、自分を受け止めてくれる人がいる。その感覚は心地よく甘美だ。ツルが自分について何も語らないことも、飄々としてみえる態度の奥に隠しているものがあることも、薄々気づいていた上で見ないふりをした。
 彼は地獄のような日常から唯一逃げ込める安息地だったから。ツル自身の都合より、無条件で隣にいてくれるという事実だけを貪欲に消費していた。
 俺が屋上から落ちる前も、落ちたあとも――。
「ねぇねぇ、浦上さんのとこの娘ちゃん、まだ見つかってないんですって」
 公園のすぐ外の歩道を、二人組の主婦が雑談をしながら通っていく。
「そうみたいね。あそこのお父さん、昨日も交番の前で叫び散らしていたわ。あれは娘の心配じゃなく、自分のメンツの心配よ」
「あたしも遠目で見たわ。正直、あの子の今後を考えたら……このまま戻ってこない方がいいんじゃないかって思っちゃった。きっとまた殴られるわ」
「行方不明になってから、ますます酒癖とギャンブル癖が悪くなったものね……。お母さんが生きてた頃は、もう少しマシだったんだけど」
「それを言ったらおしまいよ。今はただ、無事を祈ることしかできないわ」
 なんとなく、以前通学途中に見かけた、交番の前で喚いていた男のことだと思った。子どもの安全より自分のメンツの方が大事そうな言動に、亮を重ねて嫌な気持ちになったことを覚えている。
 その父親と同じことを、俺はツルにしていたのかもしれない。自分のために利用するだけ利用して、彼自身の心とは一度も正しく向き合ってこなかった。最低だ。どの面を下げて会いに行けるというのか。
 どれほど長く暗い夜でも、明けない空はないとわかっていれば耐えられる。ツルの存在は、俺にとって夜明けを告げる朝日そのものだった。
 でもその朝日そのものが有限で、永遠ではないことを、俺は自分の世界を守るのに精一杯で気づきもしなかったのだ。

「満くん? あぁ、例の写真に写っていた子ですか」
 長石寺の金堂の縁側で、住職さんは唐突に訪ねてきた俺を何も言わず出迎えてくれた。
「お渡ししたときにも言いましたが、あれは祖父が住職だった頃に撮ったものです。私はまだ生まれて間もない時期ですし、詳しいことは何も」
 以前託された古い写真について尋ねると、眉を下げてそう困ったようにこぼされる。幼い頃の祖父と、その隣に立つ顔のわからない少年の写真だ。
「ですが新潟地震で被災する以前、山の斜面のこの辺りは貧民街だったと聞いています。今の塩越高校のある辺りまでです」
「それは、広いですね……」
「当時は戦争が終わって、まだ二十年足らずでしたからね。日々の暮らしにも困窮していた方も多かったのでしょう。塩越は、そう豊かな町でもありませんし」
 ひしめき合うようにあばら家やバラックが立ち並び、道端には乞食をする子どもの姿も
少なくなかったという。当時の状況を直接見聞きしたわけでも体験したわけでもないが、劣悪な環境だったであろうことだけはありありと想像できた。
 町の歴史を学ぶ一環で、この地がかつて大きな震災に見舞われたこと自体は小学生の頃に教わった。ほとんどモノクロではあるものの、被害状況を映した多くのフィルムやビデオが後世に残り、それを授業で鑑賞したりもした。
 六十年以上前に起きた震災の記憶は、今を生きる自分にとってはどこか遠い異国の出来事のように思っていた。
 今は、そう思えなくなった。
「貧民街の子どもたちの面倒を、祖父はよく見てました。身寄りがない子を匿ったり、少ないですが炊き出しもしたり。写真に残っているということは、満くんも寺を出入りする地元の子どもの一人だったのでしょう。近辺にお住まいだったのかもしれません」
 満というかつて存在していた少年が、もしかしたらツルで、ひいては『ミツルさま』につながっているのかもしれない。そんな予感が、今にも喉元からせり上がってあふれ出ようとしている。
「その子たちは、その後どうなりました?」
「わかりませんね。この辺りは震災で多くの建物が倒壊して、更地になってしまいましたので……」
 皆まで言わなかったが、あるいは地震で命を落としたかもしれない、と言いにくそうにしている住職さんの表情が物語っている。内心少し落ち込んだが、考えてみれば当然だ。ツルが満であるなら、六十年経ってなお高校生のような見た目でいられるわけがない。
 だいたい、今こうして肉体に戻れている俺も、死にかけた拍子に幽体離脱して一時幽霊になったくらいだ。六十年前の死者が未だ町を彷徨っていたとしても、今さら何も不思議なことはない。
「うちの寺には、そのとき亡くなった人々を供養した慰霊碑がありますよ。気になるなら見に行かれたらどうでしょう」
「慰霊碑、ですか?」
「ええ。墓地の奥の方です。私が”幽霊”を見たあたりでもありますね」
 ここで言う”幽霊”は俺のことだ。軽くおどけてみせる住職さんに「その節はお世話になりました」と軽口を返し、俺は金堂の前を離れて隣接する墓地に向かう。
 住職さんの言葉が示す場所を、俺はすでに知っている。事故以前に一度、そして事故のあとに一度、そこに足を運んでいた。
 墓地で住職さんに遭遇し、生きた人間と見間違われて何食わぬ顔で声をかけられたことが、今では懐かしく感じる。あのときはツルを追いかけていた途中で、彼を見失ったも、ちょうどその辺りだ。
 それは雑木林のそばに佇む大きな一枚岩だった。表面にはお経のような文章が刻まれ、慰霊の二文字が彫られている。
 ツルを追ってきた前回は、これの存在に気づかなかった。石碑の前で立ち止まり、まじまじと見上げる。どうしてここでツルを見失ったか、今なら少しわかる気がする。
 彼にとって、ここはきっと特別な場所だった。慰霊碑だから骨自体がここにあるわけではないだろうが、魂を供養してくれる場所は、ここ以外に他なかった。
 ふと墓地から望む東の山肌に既視感を覚えた。あそこは……確か亮と母を乗せた車が転落した辺りではないか。ガードレールはこの距離からは見えないが、崖の形には見覚えがある。
 そうか。ここから見えていたんだ――。
 かつて何も覚えていない状態で事故現場を踏んだとき、視えた幻影の光景を思い出す。ハンドルを切る直前の見開かれた亮の眼、そこに映った制服姿の少年の影。
 あのときは、俺が母を殺してしまったのかと動揺した。亮の不在を願うばかり生霊にでもなってしまい、これを避けようとして結果事故が起きてしまったのでは、と。それは半分正解で、半分間違いだ。
 あれは、ツルの姿だったのではないだろうか。亮の純粋に動揺した表情は、目の前に見えた人影が見知らぬ者だった証拠だろう。例えば俺の姿をしていたとしたら、亮の顔に浮かんだ感情はもっと複雑だったはず。
 日々の鬱憤に駆られ、折り鶴サマに呪詛を残した。折り鶴サマは、俺とツルだけのまじないだった。全てはそこから始まり、そこに終着した。
 本来実在しなかったはずの『折り鶴サマ』に代わって、ツルがその願いを聞き入れてくれたのだ。
 恨みたいなら君は自分ではなく僕を恨むべきだと、ツルは言っていた。あの言葉の真意は――文字通り彼が事故の直接的な原因となったことの現れではないだろうか。
『一人でも、不幸せな子がいなくなればいいと思ってるだけだよ』
 いつぞや、本当は何がしたいのかと問うたとき、ツルはそう答えた。その時は意味が分からなかったが、もしかしたら、という仮説が一つ浮かんだ。
 俺と光里は、世間一般からすれば十分”不幸な子”と見なされる環境に置かれていただろう。未だ行方不明の子どもの一人も、父親に良く扱われてはいなかった。他の子も、もしかしたらそうかもしれない。
 だから『ミツルさま』は、子どもをさらうのではないか。現世で辛い目に遭っている子どもを、一人でも減らすために。
 少々歪んではいるが、理には適っている。実際に連れ去られた光里は何事もなく戻り、怖い思いもしなかった。単に呪うことが目的なら、こんな反応にはきっとならない。
 俺がミツルさまを悪者と思いたくないがための詭弁なのかもしれない。でも不思議と一番納得できた。
 適度に感情を引き出し、たまに揺さぶり、本当に欲しいものを見極めようとする。多分あの公園で最初に会ったときから、ツルはずっと俺の望むように振る舞っていた。そういう器用貧乏で、損なくらい優しい奴だった。
 俺が言えた義理ではないかもしれないが、なら彼自身の望みはどこにあるだろう。幽霊だろうと怪異だろうと、ツルにも心はあったはずだ。
 その心を見つけることができれば、俺はもう一度彼に会うことができるだろうか。

 それから、夢遊病にでもかかったようにフラフラと町を思いつくがまま彷徨い歩いた。過去に一度でもツルと居たことのある場所は、思い出せる限り全て巡った。
 そうして気づいたのは、ツルと出会う場所はいつも決まった数か所だけだったということ。公園、学校、図書館、裏山。俺の生活圏の中ではここだけだった。どれも、住職さんが教えてくれた旧貧民街一帯に含まれている場所だ。
 かつて生き、そして死んでいった土地に、彼もまた六十年前から囚われているのかもしれない。
 気づけば西の空に太陽が傾き、青かった空はオレンジ色に染まり始めている。体感ではさして時間が過ぎた気はしないのだが、実際にはかなり長い間外を出歩いていたらしい。
 そろそろホームに帰らないと職員が心配する。そうわかっていたが、まだ帰りたくはなかった。ここでやめてしまったら、また全てが振り出しに戻ってしまうような、損な予感さえする。
 道なりに歩いていた路地を抜けると、緩やかな坂道の途中に出た。少し見覚えがある。普段の通学路で利用している道だ。
 坂の下手側を振り向くと、遠くに橙色に輝く海が見渡せる。夕日を反射した海面が波打つ様はふつふつと煮える飴細工のようで、場違いにも”美味しそう”というトンチキな感想を抱いてしまった。
 そういえばホームで朝ごはんを食べてから、一日まともに食べていない。なるほど、おなかが空いているのかもしれない。
 黄昏の世界を引き裂き、雲間から柔らかな光が放射線状に地上へ降り注いでいる。空からうっすらと伸びる光の筋は白い梯子が垂れ下がっているようで、夕焼けの色味も相まってどこかこの世の風景ではないような、美しくも幻想的な眺めだ。
 こういう光景をなんと言ったか。確か、天使の梯子だった気がする。幸運の訪れや、運気上昇のサインだとか、そんなスピリチュアルな謂れもあったような、なかったような……。
 じわじわと地平線へ吸い込まれて小さくなっていく太陽をぼーっと眺めていると、ふと視界に違和感を感じた。
 遠くに見えている景色が、波打つように歪んでいる。目を凝らせば凝らすほどゆらゆらと揺らぎ、海岸線しかないはずの海の彼方に、ありもしない町並みの輪郭が曖昧な影絵のように浮かび上がる。
「……?」
 何度か瞬きをしても、幻は消えない。ようやくそこてハッと息を呑む。蜃気楼だ。こんな時間帯で発生するなんて珍しい。
 富山湾に近しいこの町で、蜃気楼は別段特別な自然現象ではない。だがこの蜃気楼はどうだろう。また出たのか、の一言で片付けるには、なぜか無性に目が離せない。
 ――違う。
 あれは、俺たちが暮らしている塩越の町ではない。もっと昔にこの世から消え、今や幻の中でしか存在していない彼岸の町だ。
 それに気づいた瞬間、ドクンと心臓が大きく跳ねた。人づてに聞いた噂が、走馬灯のように脳裏を駆け巡る。
 蜃気楼の出現とともに、海から『ミツルさま』が現れる――。
 今なら、会えるだろうか。
 期待に逸りそうになる心を押し留め、考える。蜃気楼が出続ける時間には限りがある。闇雲に探しては日が沈んでしまう。ミツルさまが現れるなら……どこだろう。
 ふっと頭に浮かんだのは、ツルが好んでいつも居座っていた、校舎の屋上にある古い貯水槽だった。
 根拠はない。強いて言えば勘だ。我ながら当てずっぽうにもほどがある。だがツルならきっとそこにいると、予感めいた強い確信があった。
 あの場所は、俺とツルの関係が一度終わり、再び始まった場所だから。
 踵を返し、俺は坂を一目散に昇っていく。地面に落ちた長い影が、まるで急かすように常に二歩も三歩も先を行っては、無言でこちらを手招いている。