孤高の冷徹鬼神は、忌み子を決して手放さない

 選ばれし者のみぞ知る、契約を司る鬼神の名。
 欲を抱きし者が名を呼ぶ時、深い闇より姿を見せる。

 願いを量り、対価を定め、誓いを刻む。

 ――娘が十七の年を迎えたその日、我に捧げよ。

 理は絶対。
 違えば、命を奪う。

 そうして、ひとつの誓約が結ばれた。
 
 少女は生まれた瞬間から、対価だった。

 時が満ちた時、契約は明かされる。
 忌み子の少女は、役目を知ることになる――。