初めはちょっとした違和感やった。
学校からの帰り道。
俺はこの学校で一番仲がいいタツキに"家に行ってもええか?"と可愛くなんべんもお願いしてきた。
なのにこの堅物は無理としか言わんしほんまに腹が立つ!
なんでや?と聞いてもふんかすんとかそんなつまらんことばっか言いやがるし、なんや隠したいことがあるんやないかって思ったんや!
やっぱり俺は天才や!
そこですぐにあいつを尾行して突撃すればアイツは
"キョウ⁈見やんといて!これが俺のうちなんや"
とか言ってボロッボロの長屋に住んでるんに違いない!
まぁ俺は新開拓された土地で?綺麗なお家に住んでるから?それに優しいから?
アイツの家笑ったりせんけどな笑
せやけどずっと仲がいいのに家に連れてってくれんのはなんや切ないやんか…
やから俺は今日!尾行して!アイツとうっほうほほな放課後を送るんや!!!!
ということで有言実行!俺は決めたらすぐ動くおことや!早速タツキを誘ってみる!
「なぁタツキ〜なぁ〜」
「…なに?」
「今日一緒に帰ってもええか?」
「……まぁ」
「やった!ほな靴箱前な!」
「…ん」
よっしゃ!これで準備万端や!!!今日は天気もええし尾行日和やな!笑
とキョは二ヤニヤしながらフラフラ踊っていると
「…おい」
背後からタツキの嫌そうな声が聞こえてきた。
「んへぇ?」
「帰るぞ」
「あっおい!タツキ!」
「っ」
「ん〜いつからいたんやぁ」
「…今、アホな踊り踊って馬鹿馬鹿しい、キョウなんてほって帰るわい」
「あっちょまってよ〜」
その言葉の途中で、タツキはまた一歩、歩幅を広げる。
キョウは舌打ちまがいに息を吐いて、慌てて追いかけた。
「おまえ…わざとやろ」
「なにが?」
声は怒っているのに、足は止まらない。
追いつこうとしている時点で、走る気満々である。
「歩幅」
「あー別に俺の方が足長いから幅も比例して長くなんねん」
「は???俺のほうがたけぇし!こないだの健康診断で170センチだって言われたし!!!」
「…ちび」
その一言が落ちた瞬間、
二人の間の空気が、ほんのわずかに変わった。
「…なんつったぁ⁈聞こえてるからな!俺地獄耳やからな????」
言われたキョウは声を荒げて噛みついたが、
タツキのほうは、それ以上何も言わず、歩く速度を落としもしなかった。
怒っているように見えて、実際には――止まるという選択肢が、最初からないようだった。
黙り込んだタツキの背中は、夕方の光を受けてはっきりと見えているはずなのに、
なぜか輪郭だけが曖昧だった。
歩いているのに、地面に“重さ”が伝わってこない。
キョウが追いつこうとして距離を詰めるたび、
タツキは振り返らないまま、ほんの少しだけ歩幅を変える。
「…ほんまのこと言うと……負けた」
「…ふ」
キョウの負けを認める声と、
それに対するタツキの短い笑い声。
その笑顔を、キョウは「可愛い」と思っ
放課後の他愛ない会話。
どこにでもある、男子高校生の帰り道だった。
「あっ」
目の前にはもう家が見えていた。
俺は、
「もうここでいいや!ありがとな!」
と笑ってみせる。
少し無言が続いたあと「おう」と声が聞こえタツキ姿があの角まで消えていくのを見送った。
ニヤニヤしながらキョウは
よっしゃここからが本番やでぇ⁈
俺は荷物を部屋に置き玄関へとかけよる。
今からアイツの秘密をこの天才高校生探偵△様が明かしてやるっ!
と意気込んだはいいものの早く追いかけないと見失うのを恐れて急いで家を出る。
うちのすぐそばにある角を曲がれば今までの開拓地よりかはずっと田舎の田んぼ道になってしまう。
その道は、キョウが小さい頃から知っているはずの場所だった。
それでもなぜか、
「今から入る場所」だとは思えない何かがあった。
「うーん、こんなだったけ?」
辺りを見渡すと昔と変わらないが何か違和感がある。
でも△にとってはそんなことよりもタツキを追いかけることが一番だった
学校からの帰り道。
俺はこの学校で一番仲がいいタツキに"家に行ってもええか?"と可愛くなんべんもお願いしてきた。
なのにこの堅物は無理としか言わんしほんまに腹が立つ!
なんでや?と聞いてもふんかすんとかそんなつまらんことばっか言いやがるし、なんや隠したいことがあるんやないかって思ったんや!
やっぱり俺は天才や!
そこですぐにあいつを尾行して突撃すればアイツは
"キョウ⁈見やんといて!これが俺のうちなんや"
とか言ってボロッボロの長屋に住んでるんに違いない!
まぁ俺は新開拓された土地で?綺麗なお家に住んでるから?それに優しいから?
アイツの家笑ったりせんけどな笑
せやけどずっと仲がいいのに家に連れてってくれんのはなんや切ないやんか…
やから俺は今日!尾行して!アイツとうっほうほほな放課後を送るんや!!!!
ということで有言実行!俺は決めたらすぐ動くおことや!早速タツキを誘ってみる!
「なぁタツキ〜なぁ〜」
「…なに?」
「今日一緒に帰ってもええか?」
「……まぁ」
「やった!ほな靴箱前な!」
「…ん」
よっしゃ!これで準備万端や!!!今日は天気もええし尾行日和やな!笑
とキョは二ヤニヤしながらフラフラ踊っていると
「…おい」
背後からタツキの嫌そうな声が聞こえてきた。
「んへぇ?」
「帰るぞ」
「あっおい!タツキ!」
「っ」
「ん〜いつからいたんやぁ」
「…今、アホな踊り踊って馬鹿馬鹿しい、キョウなんてほって帰るわい」
「あっちょまってよ〜」
その言葉の途中で、タツキはまた一歩、歩幅を広げる。
キョウは舌打ちまがいに息を吐いて、慌てて追いかけた。
「おまえ…わざとやろ」
「なにが?」
声は怒っているのに、足は止まらない。
追いつこうとしている時点で、走る気満々である。
「歩幅」
「あー別に俺の方が足長いから幅も比例して長くなんねん」
「は???俺のほうがたけぇし!こないだの健康診断で170センチだって言われたし!!!」
「…ちび」
その一言が落ちた瞬間、
二人の間の空気が、ほんのわずかに変わった。
「…なんつったぁ⁈聞こえてるからな!俺地獄耳やからな????」
言われたキョウは声を荒げて噛みついたが、
タツキのほうは、それ以上何も言わず、歩く速度を落としもしなかった。
怒っているように見えて、実際には――止まるという選択肢が、最初からないようだった。
黙り込んだタツキの背中は、夕方の光を受けてはっきりと見えているはずなのに、
なぜか輪郭だけが曖昧だった。
歩いているのに、地面に“重さ”が伝わってこない。
キョウが追いつこうとして距離を詰めるたび、
タツキは振り返らないまま、ほんの少しだけ歩幅を変える。
「…ほんまのこと言うと……負けた」
「…ふ」
キョウの負けを認める声と、
それに対するタツキの短い笑い声。
その笑顔を、キョウは「可愛い」と思っ
放課後の他愛ない会話。
どこにでもある、男子高校生の帰り道だった。
「あっ」
目の前にはもう家が見えていた。
俺は、
「もうここでいいや!ありがとな!」
と笑ってみせる。
少し無言が続いたあと「おう」と声が聞こえタツキ姿があの角まで消えていくのを見送った。
ニヤニヤしながらキョウは
よっしゃここからが本番やでぇ⁈
俺は荷物を部屋に置き玄関へとかけよる。
今からアイツの秘密をこの天才高校生探偵△様が明かしてやるっ!
と意気込んだはいいものの早く追いかけないと見失うのを恐れて急いで家を出る。
うちのすぐそばにある角を曲がれば今までの開拓地よりかはずっと田舎の田んぼ道になってしまう。
その道は、キョウが小さい頃から知っているはずの場所だった。
それでもなぜか、
「今から入る場所」だとは思えない何かがあった。
「うーん、こんなだったけ?」
辺りを見渡すと昔と変わらないが何か違和感がある。
でも△にとってはそんなことよりもタツキを追いかけることが一番だった


