あなたとならもう一度~国の第一王子に愛されるまで~

「エル!エルアード!まだ起きていないの!?」

なんだか意識がぼやけるエル。
なんだろう。
何かを思い出そうとするけど何が何かわからない。

「起きなさい!いつまでのんびりしてんのよ!!」

この人は、母親だ。
いつも私を虐げる悪い母親。

「ねーごはんまだー?」

遠くから姉の声がした。
いつも私にばっかり無理いう姉。
私はいったい、なんのために生まれたんだろう。

「ほら、あんたの大好きなお姉ちゃんがおなかすかせてんのよ。ごはん早くしてよ」
「・・・ごめんなさい」
「役立たずだね、本当に」
「はい」

笑っちゃう。
役に立たない存在なんだから。





「・・・ル・・・・!!」




どこかで声がした。

「え?」

なんか声が・・・・。
エルの頭の中には誰かの声がしたんだ。
誰かはわからないという認識のエルだった。