あなたとならもう一度~国の第一王子に愛されるまで~

カタカタ・・・

カタ・・・



窓の震える音だ。

その音に気付いた男の子はふっと目を覚ました。


「・・・・ん・・・」


うとうとしていたアイルはそこの子の声に気付いて目を向けた。


「・・・起きた?」

「・・・あ・・・・・」

「どうした」

「なんでおばさんがここにいるんだよ!?」

「起きて第一声がそれかい。とんでもない子だな」

「だって父上がここには誰もいないって」

「あっそ。それより早く帰ればいいんじゃないか?いつまでもここにいられたら困るんだが」

「・・・いやだ」

さすが子供、わがままだな。

そんな印象しかない。

「うるせーばばぁ!」

「何も言ってないよ。」

「けっ」

この男の子からは魔力が感じられる。

どうやら少しは魔法を使える素質があるのかもしれない、と勝手に想像していたアイルだ。

この世界で魔法を使えるのは王族・またはアイルのように生まれてもっている者だけが使える。

この子は・・・・将来どうなるんだろうか。

この子は将来、魔力を扱える存在になるんだろうか。

そして・・・・この子の正体は一体・・・・。