宇宙の言葉を噛み締めながら眠った翌朝、7時頃になって階下に降りると、両親は既に出社した後だった。
「俺って、いる意味あるのかな」
思わず呟いた一言は、予想以上に重く響いた。
そのまま沈み込んでしまいそうな気持を奮い立たせ、テーブルの上に置かれた食費を手に、外へ出かける。
近所のカフェは、いつも一定数の客がいるのだが、混雑するほど多かったことはないため居心地がいい。
そこで朝食を食べ、しばらく居座ってSNSをチェックするのが日課だ。
昨日のコメントに対して他にリアクションが来ていないか見ていると、予想通り、さほど反応はなかった。
でも、落胆はさほど感じない。
秋晴と、何より宇宙の言葉が蘇り、力が漲るようだった。
「次は何について話そうかな……」
次の動画は宇宙が待っているから当然上げるつもりだが、ネタが思うように浮かばない。
当然といえば当然だ。
普通の人は、学校とか会社で他人と交流を持ち、様々な経験を経ていろんなネタが浮かぶのだろうが、俺にはそれがない。
僅かに、それをもどかしく思う気持ちが湧いた。
溜め息をついた時、スマートフォンに一本の電話がかかってきた。
「げっ」
学校からだった。
無視をしてもいいのだが、それだと退学処分になりかねない。
別にそうなっても支障はないけど、完全に社会不適合者の烙印を押されそうなのが怖くてしがみついている。
「仕方ないか」
もっと深い溜め息をつき、電話に出た。
「はい」
「鷺澤楓さんですか?」
「はい……そうですけど」
担任の声とは違う気がして内心首を捻ると、電話の向こうから、学校内の独特なざわめきが聞こえてきた。
「副担任の朝生です。担任の笹原先生が産休に入られたので、しばらく代理で担任をすることになりました」
「そうですか」
正直、どうでもいい。
早く話を終わらせてほしいと思っていると、朝生は思わぬことを告げた。
「お母様から、復学させるために家庭教師を雇い、学校の授業に追いつかせるとお聞きしましたが、鷺澤さん本人の意思を確認しておこうと思いまして」
「は……?」
一瞬、何を言われたのか掴みかねた。
「すぐには答えを出せないでしょうから、考えておいて下さい」
黙していると、俺のリアクションを待たずに、通話は一方的に切られた。
「俺って、いる意味あるのかな」
思わず呟いた一言は、予想以上に重く響いた。
そのまま沈み込んでしまいそうな気持を奮い立たせ、テーブルの上に置かれた食費を手に、外へ出かける。
近所のカフェは、いつも一定数の客がいるのだが、混雑するほど多かったことはないため居心地がいい。
そこで朝食を食べ、しばらく居座ってSNSをチェックするのが日課だ。
昨日のコメントに対して他にリアクションが来ていないか見ていると、予想通り、さほど反応はなかった。
でも、落胆はさほど感じない。
秋晴と、何より宇宙の言葉が蘇り、力が漲るようだった。
「次は何について話そうかな……」
次の動画は宇宙が待っているから当然上げるつもりだが、ネタが思うように浮かばない。
当然といえば当然だ。
普通の人は、学校とか会社で他人と交流を持ち、様々な経験を経ていろんなネタが浮かぶのだろうが、俺にはそれがない。
僅かに、それをもどかしく思う気持ちが湧いた。
溜め息をついた時、スマートフォンに一本の電話がかかってきた。
「げっ」
学校からだった。
無視をしてもいいのだが、それだと退学処分になりかねない。
別にそうなっても支障はないけど、完全に社会不適合者の烙印を押されそうなのが怖くてしがみついている。
「仕方ないか」
もっと深い溜め息をつき、電話に出た。
「はい」
「鷺澤楓さんですか?」
「はい……そうですけど」
担任の声とは違う気がして内心首を捻ると、電話の向こうから、学校内の独特なざわめきが聞こえてきた。
「副担任の朝生です。担任の笹原先生が産休に入られたので、しばらく代理で担任をすることになりました」
「そうですか」
正直、どうでもいい。
早く話を終わらせてほしいと思っていると、朝生は思わぬことを告げた。
「お母様から、復学させるために家庭教師を雇い、学校の授業に追いつかせるとお聞きしましたが、鷺澤さん本人の意思を確認しておこうと思いまして」
「は……?」
一瞬、何を言われたのか掴みかねた。
「すぐには答えを出せないでしょうから、考えておいて下さい」
黙していると、俺のリアクションを待たずに、通話は一方的に切られた。

