「えっ、それって付き合うことになったってこと?」
「馬鹿、それは違うだろ」
翌日、学校で間宮たちに話すと、二人はやけに色めきだった。
「付き合う、とかではないよ。だって、俺に恋愛のことを教えてくれるって言っていたし」
「それが付き合うってことじゃないの?なあ」
「うーん、まあ、そうとも取れるけど、何か俺は引っかかるな。鷺澤君はその人のことが好きなわけじゃないし、単に言葉通りの意味に取れる。もしくは、遊ばれてるか」
間宮が放った言葉に内心動揺が走るが、矢島がそんな人間ではないことはよく分かっている。
「そんな人じゃないよ。真面目で、何ていうか、すごく思慮深い人なんだ」
「それなら……、その人、本当に鷺澤君のことが好きとか。だからそのネット上の人を忘れさせて、俺の方に振り向かせてやるってね。俺だったらそうする」
「お前、意外とやるな」
山笠は奥手なのか、妙に感心していた。
「そう、なのかな」
「でも大事なのは、その人の気持ちより、鷺澤君の気持ちだよ。鷺澤君は、まだ自分の気持ちが分からないんでしょ?」
「うん……」
「だったら、その人の話に乗るのも一つの手じゃないかな」
「え、俺は好きでもない人と一緒に過ごすのは嫌だな」
「お前は自分が追いかけたいタイプだもんな。てか、お前の考えは聞いてないから」
また俺を置いて二人で騒ぎ出すのを見ながら、俺は矢島の言葉を反芻する。
でも、やっぱりなかなか答えは出なかった。
「あー!俺駄目だ!優柔不断過ぎる!決断力が欲しい!!」
発狂するように叫んだ瞬間、二人は驚いて俺を見た。
他人に助言を求めてばかりで、自力で何も解決できないのでは駄目だ。
両頬を叩き、俺は矢島に断りを入れるべく、メッセージアプリを立ち上げたのだが。
「馬鹿、それは違うだろ」
翌日、学校で間宮たちに話すと、二人はやけに色めきだった。
「付き合う、とかではないよ。だって、俺に恋愛のことを教えてくれるって言っていたし」
「それが付き合うってことじゃないの?なあ」
「うーん、まあ、そうとも取れるけど、何か俺は引っかかるな。鷺澤君はその人のことが好きなわけじゃないし、単に言葉通りの意味に取れる。もしくは、遊ばれてるか」
間宮が放った言葉に内心動揺が走るが、矢島がそんな人間ではないことはよく分かっている。
「そんな人じゃないよ。真面目で、何ていうか、すごく思慮深い人なんだ」
「それなら……、その人、本当に鷺澤君のことが好きとか。だからそのネット上の人を忘れさせて、俺の方に振り向かせてやるってね。俺だったらそうする」
「お前、意外とやるな」
山笠は奥手なのか、妙に感心していた。
「そう、なのかな」
「でも大事なのは、その人の気持ちより、鷺澤君の気持ちだよ。鷺澤君は、まだ自分の気持ちが分からないんでしょ?」
「うん……」
「だったら、その人の話に乗るのも一つの手じゃないかな」
「え、俺は好きでもない人と一緒に過ごすのは嫌だな」
「お前は自分が追いかけたいタイプだもんな。てか、お前の考えは聞いてないから」
また俺を置いて二人で騒ぎ出すのを見ながら、俺は矢島の言葉を反芻する。
でも、やっぱりなかなか答えは出なかった。
「あー!俺駄目だ!優柔不断過ぎる!決断力が欲しい!!」
発狂するように叫んだ瞬間、二人は驚いて俺を見た。
他人に助言を求めてばかりで、自力で何も解決できないのでは駄目だ。
両頬を叩き、俺は矢島に断りを入れるべく、メッセージアプリを立ち上げたのだが。

