僕の知る君は、嘘つきで死にたがり

どれも、本当にどうでもいい話だ。
物語にするほどでもない。

誰かに語る理由もない。
でも、そのどうでもなさが、颯馬の心を静かに撫でた。

颯馬は、相槌を打ち、短い言葉を返すだけだった。
踏み込みすぎないように。
期待させないように。

彼女は、ときどきまた消えたいと書いた。

その前後で、普通に笑うような文章を送ってくる。
矛盾している。

颯馬は、救おうとは思っていない。
理解できているとも思っていない。

ただ、画面の向こうで続くこの会話が、自分の内側を少しだけ静かにしていることだけは、確かだった。
颯馬はそう思いながら、次の通知が鳴るまで、スマホと自分の顔を机に伏せた。