お前を好きだなんて言ってない!

俺はなるべく宮本と距離を取ろうと廊下を全力ダッシュした。普段は校則を守って絶対に廊下なんて走らないのに今回はイレギュラーだ。イレギュラーすぎる。こんなの宮本のファンクラブの女子に見られていたら終わりだ。
宮本は容姿端麗、成績優秀おまけに身長は180cm以上と何もかもが揃ってしまった一軍男子だ。噂では女嫌いで誰も寄せ付けないと聞くがそれでも女子は折れずにファンクラブを立ち上げ宮本の周りには常に女子がいる状態らしい。俺は今の今まで興味がなかったから知らないが。
キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴ってしまった。今まで授業など遅れたことがないのに!
「すいません!遅れました!」
「どうしたお前遅れたことなんかなかっただろう」「少し来るまでに生徒とぶつかってしまって、、、」
「そうか。気をつけろよ」
アイツまじで許さない。
「教科書128ページ開けー今日は早めに授業終わるから早く終わりたければしっかり授業聞けよー」
えーと、、、
「は!?!?」
「なんだお前今日どうした」
「いえなんでもありません、、、」
なんでアイツの教科書があるんだよ!
1番右後ろの席に座っている宮本。振り返って見てみるとヒラヒラと教科書を振っている。
アイツのせいで全てペースが崩されていく。今日はとことんついてない。
今は4時間目だ。昼休憩で返すか。
はぁー、俺最後の学校生活終わったかも。