選択授業が始まって一番最初の日のことだった。
席があらかじめ決められていたが幸運にも俺は左から2番目の列の一番後ろの席だった。
やはり学生たるもの前より後ろのほうが嬉しいのは当たり前だ。
そんなことで少しテンションが上がっていた俺は授業もそこそこに後ろから生徒を1人ずつ観察していた。右のほうから順番に目で追っていき意外に話したことのない人ばかりだと思いながら左側に目を追ったとき、一番左側の後ろから3番目の席の人が消しゴムを落とした。
ただただ拾うところを茫然と見つめてた俺だったがその人が拾った際にたまたま後ろを見たので
その人の目とばっちり目が合ってしまった。
やばい!
と思ったがすぐに反応できなかった俺は数秒目が合った後なぜか会釈をしてしまった。
あちらも目が合った瞬間は驚いていたがこちらが会釈したのを見てなぜか会釈を返してくれた。
そのまま前を向いてしまったので表情等はわからないが前を向く瞬間は微笑んでいるようにも見えたので頭に疑問符が浮かんだが見つめてしまっていたという焦りの感情が時間差でやってきたので俺はそれを誤魔化すように配られていたプリントに向き直したのだった。
だか心拍数はあがり続けている。
「すごい変なやつに思われたかな」とか
いろいろ考えてしまい俺はその日の授業の内容が全然頭に入ってこなかった。
顔は見たことがあったが隣のクラスの為、話したことはなかった気がする。そのクラスの中心的なグループの1人だった気がするがいろいろな人と話しているのを見たことがあるので誰とでも仲良くできる人というイメージの人だった。確か名前は 小野田友樹《おのだゆき》。
かっこいいというよりはキレイな感じの印象が強いが全然俺よりも顔もいいし背も高いのでずっと男らしいと思う。
そんな人と目が合ったということもありすごいドキドキしてしまったということですごく鮮明に覚えていた。
1/15日のイチゴの日であった。
