━Custodia inconsape無自覚な庇護━
正直、俺は深く考えてなかった。
萌音が困ってるのが見えた。
だから声を出した。
それだけだ。
半強制的にクラス委員になってしまい無難にやろう、と思っていたのだが…
隣に立つ萌音が、
クラスの前に立つのが苦手なのも、
自分から割って入るタイプじゃないのも、
なんとなく分かってた。
━━あの人と似てるな。
そう思った瞬間、
勝手に体が動いてた。
守るとか、助けるとか、
そんな大げさなことじゃない。
ただ、なぜか
彼女一人で不安の中に立たせたくなかった。
萌音が話し終えたあと、
少しだけ安心した顔をしたのを見て、
胸の奥が、妙に落ち着いた。
練習後、さっきのお礼を伝えてくれた萌音を見て、いつのまにか「お礼に俺のこと名前で呼んでよ。」と言っていた。
(なにいってるんだ俺。萌音を困らせるだけじゃないか。)そう思いながらも萌音を見ると「わかった。…奏くん」
と言われた。
「……なんなんだよ、これ」
あの人に向ける感情と、
同じだと思っていた。
その違いに、
このときの俺は、まだ気づいていなかった。
正直、俺は深く考えてなかった。
萌音が困ってるのが見えた。
だから声を出した。
それだけだ。
半強制的にクラス委員になってしまい無難にやろう、と思っていたのだが…
隣に立つ萌音が、
クラスの前に立つのが苦手なのも、
自分から割って入るタイプじゃないのも、
なんとなく分かってた。
━━あの人と似てるな。
そう思った瞬間、
勝手に体が動いてた。
守るとか、助けるとか、
そんな大げさなことじゃない。
ただ、なぜか
彼女一人で不安の中に立たせたくなかった。
萌音が話し終えたあと、
少しだけ安心した顔をしたのを見て、
胸の奥が、妙に落ち着いた。
練習後、さっきのお礼を伝えてくれた萌音を見て、いつのまにか「お礼に俺のこと名前で呼んでよ。」と言っていた。
(なにいってるんだ俺。萌音を困らせるだけじゃないか。)そう思いながらも萌音を見ると「わかった。…奏くん」
と言われた。
「……なんなんだよ、これ」
あの人に向ける感情と、
同じだと思っていた。
その違いに、
このときの俺は、まだ気づいていなかった。
