珊瑚が目をぱちくりさせていると、後ろから誰かの足音がした。
「海神皇様!」
見ると、一人の美しい女性がこちらへ歩いて来る。
年のころは珊瑚と同じくらいだろうか。長く美しい黒髪に、蝶の形の髪飾りをつけ、翡翠色の着物を身に纏っている
(うわあ、綺麗な人)
珊瑚が目の前の女性の天女のような美しさに呆然としていると、海神皇がぴくりと眉を上げた。
「どうした、玉姫」
「そ、その小娘はなんですの!?」
玉姫は手を震わせ、青ざめた顔で珊瑚を指さした。
あまりの剣幕に珊瑚がおびえながら後ずさると、海神皇はそっと珊瑚の肩を抱いた。
「俺の妻の珊瑚だ」
「つ……つつつ妻!? いつのまに――」
「ついさっき決めた」
そう言うと、海神皇はぐいと珊瑚の腕を引っ張った。
「行くぞ、珊瑚」
「は……はい」
珊瑚がちらりと振り返ると、玉姫は唇を噛みしめ、鬼のような形相でこちらを睨んでいた。
「海神皇様!」
見ると、一人の美しい女性がこちらへ歩いて来る。
年のころは珊瑚と同じくらいだろうか。長く美しい黒髪に、蝶の形の髪飾りをつけ、翡翠色の着物を身に纏っている
(うわあ、綺麗な人)
珊瑚が目の前の女性の天女のような美しさに呆然としていると、海神皇がぴくりと眉を上げた。
「どうした、玉姫」
「そ、その小娘はなんですの!?」
玉姫は手を震わせ、青ざめた顔で珊瑚を指さした。
あまりの剣幕に珊瑚がおびえながら後ずさると、海神皇はそっと珊瑚の肩を抱いた。
「俺の妻の珊瑚だ」
「つ……つつつ妻!? いつのまに――」
「ついさっき決めた」
そう言うと、海神皇はぐいと珊瑚の腕を引っ張った。
「行くぞ、珊瑚」
「は……はい」
珊瑚がちらりと振り返ると、玉姫は唇を噛みしめ、鬼のような形相でこちらを睨んでいた。



