「さ、着いたぞ」
海神皇に促され、珊瑚は海底にある神殿へと降り立った。
白い石造りの柱は大理石でできており、珊瑚や白蝶貝、孔雀貝などの装飾で豪華に飾られている。
青くきらめく海の中には青や桃色、黄色の魚たちが舞い踊り、まるで宝石のようだ。
「うわあ……綺麗……」
珊瑚があんぐりと口を開けていると、先ほどまで海の中を泳いでいたひれが急に人間の足へと変わった。
「わっ!」
どうやらずっと人魚の足のままかと思っていたが、海の中以外では人間の足に代わるらしい。
肺にも空気が戻る感覚があった。
「ここには空気があるのですね……海の中なのに」
珊瑚が驚いていると、海神皇が無表情に答えた。
「ああ。建物が傷まないように、城の周りには海水が入らないようにしている。この城には神や精霊多く仕えているが、地上のような環境のほうが落ち着くという者も多いしな」
「そう……なのですね」
「まあ、俺は海の中でも地上でも、どちらでも良いのだが」
すると、長い廊下の向こうから亀助がすいすいと泳ぐように歩いてきた。
「海神皇様、お部屋のご準備が整いました」
ぺこりと頭を下げて恭しく告げる亀助に、海神皇は「うむ」と小さくうなずいた。
「それでは行くぞ」
海神皇はぐいと珊瑚の手を引っ張る。
「行くって、どこへ行くのですか?」
「お前の部屋だ」
海神皇はそっけない口調で答える。
(私の……お部屋?)
珊瑚はきょとんと小首をかしげた。
海神皇に促され、珊瑚は海底にある神殿へと降り立った。
白い石造りの柱は大理石でできており、珊瑚や白蝶貝、孔雀貝などの装飾で豪華に飾られている。
青くきらめく海の中には青や桃色、黄色の魚たちが舞い踊り、まるで宝石のようだ。
「うわあ……綺麗……」
珊瑚があんぐりと口を開けていると、先ほどまで海の中を泳いでいたひれが急に人間の足へと変わった。
「わっ!」
どうやらずっと人魚の足のままかと思っていたが、海の中以外では人間の足に代わるらしい。
肺にも空気が戻る感覚があった。
「ここには空気があるのですね……海の中なのに」
珊瑚が驚いていると、海神皇が無表情に答えた。
「ああ。建物が傷まないように、城の周りには海水が入らないようにしている。この城には神や精霊多く仕えているが、地上のような環境のほうが落ち着くという者も多いしな」
「そう……なのですね」
「まあ、俺は海の中でも地上でも、どちらでも良いのだが」
すると、長い廊下の向こうから亀助がすいすいと泳ぐように歩いてきた。
「海神皇様、お部屋のご準備が整いました」
ぺこりと頭を下げて恭しく告げる亀助に、海神皇は「うむ」と小さくうなずいた。
「それでは行くぞ」
海神皇はぐいと珊瑚の手を引っ張る。
「行くって、どこへ行くのですか?」
「お前の部屋だ」
海神皇はそっけない口調で答える。
(私の……お部屋?)
珊瑚はきょとんと小首をかしげた。



